スイスの素朴なチーズ料理、ラクレット
日本の冬の定番料理として思い出すのはやっぱり鍋料理です。
沢山の具材を煮込んで、家族や気の合う友人と鍋を囲む。
鍋料理はまさに心も身体も温めてくれる家庭的な料理です。
ヨーロッパに目を向けてみると、
日本の鍋料理に匹敵する冬の定番料理があります。
スイスやフランスで愛されてきたチーズ料理のラクレットです。
ラクレットとはフランス語で削り取るを意味するラクレからきています。
チーズの断面を直火で温め、溶けた部分をナイフで削り取り、
ほくほくのじゃがいもなどにからめて食べる家庭的な料理です。
日本で長く愛されてきた不朽の名作アニメ、
「アルプスの少女ハイジ」の中にもラクレットが登場しています。
ハイジのおじいさんが暖炉にかざしてチーズを溶かすシーン。
これが本来のラクレットの食べ方であり、
ハイジ達はチーズをパンにのせて食べたりします。
とろけるチーズを美味しそうにほおばるシーンを、
おぼえている方も多いのではないでしょうか。
もともとチーズの名称でもあるラクレットは
まろやかでコクのあるハードタイプのチーズです。
さかのぼれば古代ローマ時代から始まったと言われているスイスのチーズ作り。
チーズの王様と呼ばれている「エメンタール」をはじめ、
長期保存できるハードタイプのチーズが豊富に作られてきました。
チーズは険しい山々に囲まれて暮らすスイスの人々にとって、
貴重な食糧源としての役割を担ってきたと言えます。
チーズは日常で不足しがちなカルシウムを豊富に含んでおり、
肌を健康に保つ効果のあるビタミンAやビタミンBも摂取できるため、
健康や美容効果が期待できる大変優秀な食材です。
スイスのヴァレー地方を代表する伝統料理、ラクレット。
マッターホルンなど4000m級の名峰がそびえたち、
美しい大自然に囲まれた山岳地方で愛されてきた
この素朴なチーズ料理を、
自宅でも簡単に作ることができます。
じゃがいもやにんじん、ブロッコリーなどグリルした野菜の上に
ホットプレートで温めたラクレットをのせれば、
素朴ながら贅沢なチーズ料理の完成です。
熱を加えることでおいしさがぐんと増すラクレットの、
ナッツのような豊かな香りとコクのある旨みを、
手軽に楽しむことができます。
寒い夜は心までほっこりするチーズ料理ラクレットを
辛口の白ワインとともに召し上がってみてはいかがでしょうか。
普段の鍋料理とはまた違った、
スイスの香り漂うラクレットが食卓を華やげてくれます。
作者:mococo05
■材料(3〜4人分)
ジャガイモ / 3個
ラクレットチーズ / 100g
塩、黒こしょう、パセリ / 各少々
■レシピを考えた人のコメント
ジャガイモにカリッと焼いたチーズをかけました。
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