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英国王室御用達!絶品ビスケットケーキの秘密。

【保存版】混ぜて冷やすだけ!英国王室御用達ビスケットケーキの「秘密の簡単レシピ」とアレンジ10選
「ケーキ」と聞くと、あなたはどんな姿を思い浮かべるでしょうか。ふんわりとしたスポンジ、きめ細かなクリーム、そして華やかな装飾でしょうか。
しかし、ここ英国で、その常識を覆すほど愛され、エリザベス女王やウィリアム皇太子がこよなく愛した特別なデザートがあります。それがビスケットケーキです。
単なる「簡単なお菓子」と侮るなかれ。伝統と格式を重んじる英国王室が、なぜこの素朴なケーキを選び続けたのか。
それは、その奥深い魅力と、作る人の心遣いが凝縮されているからです。
今回は、この王室御用達の味を、家庭で簡単に再現できる「黄金比レシピ」から、驚くほど華やかに見せるアレンジ術まで、徹底的に深掘りしていきます。
さあ、英国の甘い伝統に触れ、あなたも今日からロイヤルファミリー御用達の味を楽しんでみませんか。
英国王室が愛した理由:ビスケットケーキの起源と文化的な絆
ビスケットケーキは、一般的なケーキとは一線を画します。スポンジ生地の代わりに、砕いたビスケットを主役に据え、チョコレートやバターをベースにした濃厚なクリームで固めて作られます。
この「しっとり、ねっとり」とした独特の食感こそが、最大の魅力であり、英国人がハマる理由なのです。
ビスケットケーキの意外な起源:倹約と知恵が生んだ伝統の味
このケーキが英国で深く根付いた背景には、彼らの文化、特に「倹約の精神」が大きく関わっています。
ビスケットケーキは、元々、古くなったビスケットや余った食材を無駄にしないために考案されたデザートだと言われています。
第一次世界大戦中、物資が不足していた時代、贅沢な生クリームや小麦粉を使うスポンジケーキは容易には作れませんでした。
そこで、保存がきくビスケットを使い、最低限の材料で満足感のあるデザートを生み出す知恵が、このケーキの原型となりました。
つまり、ビスケットケーキは、ただ美味しいだけでなく、「無駄をなくす」という英国の堅実な思想を体現しているのです。
女王陛下からウィリアム皇太子へ:王室を魅了した「家庭の味」
ビスケットケーキがこれほどまでに有名になったのは、やはり故エリザベス2世女王陛下の存在抜きには語れません。
女王陛下は、このケーキを特に好み、王室の専属シェフは移動の際にもこのケーキを持参していたという逸話が残っています。
そして、この伝統は次の世代へ。特に大きな話題となったのは、ウィリアム皇太子とキャサリン妃の結婚式です。
通常、結婚式では華やかなフルーツケーキが選ばれますが、皇太子は自身の希望で、このビスケットケーキを「グルームズケーキ(新郎のケーキ)」として用意させました。
これは、ビスケットケーキが単なるデザートではなく、王室の歴史と家族の温かい絆を象徴する、特別な存在であることを示しています。
【王室がビスケットケーキを愛する理由】
英国王室、特にエリザベス女王やウィリアム皇太子がビスケットケーキを愛するのは、その素朴で飾らない「家庭の味」に安らぎを感じるためだと言われています。
華美な贅沢よりも、質の良い素材を丁寧に使い、手間暇をかけることで生まれる深い味わいが、王室メンバーにとって日々の生活に寄り添う存在となっているのです。
また、このケーキが持つ「倹約」の文化的背景も、彼らの精神に合致していたと考えられます。
【黄金比を公開】混ぜて冷やすだけ!究極に簡単なビスケットケーキの作り方
このケーキの最大の魅力は、オーブンを使わず、誰でも驚くほど簡単に、そして失敗なく作れる点です。
ここでは、私が長年の経験からたどり着いた、濃厚でロイヤルな味わいを実現する「黄金比」と失敗しないためのコツをご紹介します。
失敗しないための材料の選び方と黄金比
ビスケットケーキの味は、使う材料の質と配合で全てが決まります。特に、ビスケットとチョコレートは妥協しないでください。
材料(約18cmのテリーヌ型1本分)
- ビスケット(ダイジェスティブ、マリーなど): 250g(クラッシュしても適度な塊が残るものが理想)
- 上質なミルクチョコレート: 200g
- 無塩バター: 125g(風味豊かな発酵バターがおすすめ)
- ゴールデンシロップ または はちみつ: 50g(コクと粘りを加えます)
- ココアパウダー: 大さじ1(色と深みをプラス)
- ラム酒 または ブランデー(お好みで): 大さじ1(大人の風味付け)
誰でもできる!基本のロイヤルビスケットケーキレシピ(全工程)
手順はシンプルですが、丁寧に作業することが極上のしっとり感を生み出します。
- ビスケットを砕く: ビスケットを手で荒めに砕きます。粉々にするのではなく、1?2cm程度の不揃いな塊を残すことで、食べた時の食感のコントラストが生まれます。
- ベースを溶かす: 耐熱ボウルにバター、チョコレート、ゴールデンシロップ(またははちみつ)、ココアパウダーを入れ、湯煎にかけて混ぜながら完全に溶かします。分離させないよう、ゆっくりと混ぜるのがコツです。
- 風味を加える(オプション): 火からおろし、少し冷ましたら、ラム酒やブランデーを加えます。これにより、風味が一気に格上げされ、王室御用達の深みが生まれます。
- 混ぜて馴染ませる: 溶かしたチョコレートベースに砕いたビスケットを全て入れ、ゴムベラで手早く、しかし丁寧に混ぜ合わせます。ビスケット全体にチョコレートが行き渡るようにすることが、しっとり食感への鍵です。
- 型に詰めて冷やす: クッキングシートを敷いたテリーヌ型(またはパウンド型)に流し込み、表面を平らにならします。空気が入らないよう、少し押し込みながら詰めてください。
- 「一晩」待つ: 冷蔵庫で最低6時間、できれば一晩(10時間以上)しっかりと冷やし固めます。これが、ビスケットとクリームを一体化させ、濃厚な味わいへ変化させるための最も重要な工程です。
創造性を解き放つ!ビスケットケーキアレンジと進化系アイデア10選
基本のレシピをマスターしたら、次はアイデア次第で無限に広がるアレンジの世界を探求しましょう。このシンプルな構造だからこそ、あなたの創造性が光ります。
見た目を劇的に華やかにする「形」のアレンジ
型を変えるだけで、いつものビスケットケーキがパーティーの主役になります。
- ピラミッド型: 円錐状の型や、段階的に積み重ねることで、見た目のインパクトが絶大なピラミッド型に。カットした時の断面も美しく、サプライズに最適です。
- リング型(クグロフ型): ドーナツのようなリング状に固め、中心にフレッシュなベリーやホイップクリームを飾ると、ウェディングケーキのような華やかさが生まれます。
- レイヤーケーキ: ビスケット生地と、色の違うガナッシュ(例:ホワイトチョコとビターチョコ)を交互に重ね、高さのある美しい層のケーキに仕上げます。
風味を格上げする「味」のバリエーションとトッピング
基本のチョコレートに加え、様々な食材をプラスすることで、一気にプロの味に近づきます。
- ベリーの酸味プラス: 砕いたフリーズドライのラズベリーを混ぜ込むと、甘いチョコレートの中に爽やかな酸味が加わり、味が引き締まります。
- ナッツと塩キャラメル: ローストしたヘーゼルナッツやアーモンドと、少量の手作り塩キャラメルソースを混ぜ込むと、香ばしさと塩気が絶妙なハーモニーを生みます。
- 大人のティラミス風: ビスケットにエスプレッソを軽く染み込ませ、マスカルポーネチーズを混ぜたクリームをベースにすると、ティラミスのような深い風味になります。
- スパイスの魔法: シナモン、カルダモン、少量のオールスパイスを混ぜ込むと、特に冬のティータイムにぴったりの、温かみのあるエキゾチックな香りになります。
- トッピング: 固める前に、表面に金箔シュガーや食用花、カラフルなアイシングクッキーを乗せるだけで、一気にハイエンドなデザートに昇華します。
【愛用者レビュー】ル・クルーゼのテリーヌ型がビスケットケーキに最適な理由
さて、ビスケットケーキを美しく仕上げる上で、私が長年おすすめしているのが、ル・クルーゼ Le Creuset テリーヌ・レクタ 32cmのような鋳物ホーロー製のテリーヌ型です。
ただの型ではなく、このケーキの完成度を高めるための秘密兵器だと思っています。
なぜル・クルーゼのテリーヌ型が良いのか?
- 均一な冷却力: 鋳物ホーローは熱伝導率が高く、一度冷たくなるとその温度を長く保ちます。これにより、ケーキの隅々まで均一に、そしてしっかりと冷え固まり、型崩れのない美しい形が実現します。
- 取り出しやすさ: 重みがあり安定しているため、型から外す際に力を加えやすく、また内側の加工によりクッキングシートを敷けばストレスなく、スッと美しい塊のまま取り出すことができます。
- 保温性(冷たさの持続): 食べる直前まで冷蔵庫で冷やし、そのままテーブルに出しても冷たさが長持ちするため、英国王室のようにゆっくりと優雅なティータイムを楽しむことができます。
マルセイユの鮮やかなブルー(25024)は、このチョコレート色のケーキを乗せるだけで、食卓を一層華やかに彩ってくれます。私も2本を愛用し、テリーヌやパウンドケーキだけでなく、このビスケットケーキ作りに欠かせないツールとなっています。最高の仕上がりを求めるなら、ぜひ検討してみてください。
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まとめ:ビスケットケーキが紡ぐ、人と人との温かい繋がり
ビスケットケーキは、単なるお菓子という枠を超え、英国の文化的な知恵、家族の絆、そして王室の伝統を象徴する存在です。
オーブンを使わない手軽さの裏には、最高の材料を選び、丁寧に時間をかけて冷やし固めるという、お菓子作りにおける本質的な「愛情」が込められています。
このケーキを家族や友人と囲む時、私たちは英国王室と同じように、飾らない、温かい「家庭の味」の安らぎを感じるのではないでしょうか。
ぜひ、今回ご紹介した黄金比レシピとアレンジアイデアを参考に、あなただけのロイヤルビスケットケーキを作り、大切な人と分かち合ってみてください。
その一口が、きっと心に残る温かい思い出を紡いでくれるはずです。
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まとめ:ビスケットケーキが紡ぐ、人と人との繋がり
ビスケットケーキは、単なるお菓子ではありません。英国王室の伝統と、国民の日常が交差する点に位置する、特別な存在です。
素朴ながらも奥深い味わい、そして作り手のアイデア次第で無限に広がる可能性は、多くの人々を魅了し続けています。
このビスケットケーキを通じて、私たちは英国の文化や、英国王室と国民の絆を感じることができます。
手軽に作れるビスケットケーキは、家族や友人と囲む食卓を彩り、温かい思い出を紡ぐきっかけとなることでしょう。
ぜひ一度、ご自身の手でビスケットケーキを作り、その奥深い魅力を体験してみてはいかがでしょうか。
ビスケットケーキ(黒柳徹子ケーキ)の簡単な作り方
by チャッキーの簡単cooking

材料(2人分)
ビスケット / 約10枚
生クリーム / 100cc
牛乳 / 100cc
砂糖 / 大さじ2/3
レモン汁 / 2?3滴
レシピを考えた人のコメント
ビスケットとホイップクリームで簡単に作れるケーキです。




















