世界のサンドウィッチランキングは『パニーニ』『タコス』『クロックムッシュ』『バインミー』

世界の旅からサンドイッチを愛する勝手なランキング
サンドイッチは、ただの軽食ではありません。それは、その国の文化や歴史、そして人々の温かさを伝える「食べる地図帳」のようなものでしょう。
かつてパン職人として、そして料理人として食に携わってきた僕が、ある日友人のために作った自家製タマゴサンドから始まった、世界のサンドイッチを巡る旅です。
このページでは、世界各地の絶品サンドイッチを、独自の視点からランキング形式でご紹介してみましょう。
食の旅は、いつもと変わらない学生の頃のある日、自宅に友人を招いたことから始まりました。
手軽で喜んでもらえる料理を、と考えた僕が選んだのは、ごく普通のタマゴサンドです。
長年のパン作りで培った技術で、ふんわりとした食パンに、大好きなエキストラバージンオリーブオイルをたっぷり加えたタマゴサラダを挟みました。
しかし、そのオリーブオイルを少し入れすぎてしまい、爽やかさを通り越して青臭さが出てしまいました。
友人は「なかなか美味しい!」と気を遣ってくれましたが、この経験から、料理における「バランス」の大切さを改めて痛感しました。
同時に、不格好な見た目にもかかわらず美味しいと言ってくれた友人の言葉が、僕のサンドイッチへの興味を再燃させたのです。
これをきっかけに、僕は世界中のサンドイッチについて調べ、そして実際に作ってみるようになりました。
そこには、想像以上に奥深く、その土地の文化が色濃く反映された魅力的なサンドイッチの世界が広がっていたのです。
今回は、そんな僕が特に感動した、心を揺さぶられた世界のサンドイッチランキングTOP5をご紹介したいと思います。
勝手に選んだ世界の絶品サンドイッチランキング
このランキングは、あくまで僕個人の好みと経験に基づいたものです。それぞれのサンドイッチが持つ物語や、僕が実際に感じた感動を交えながらお伝えします。
第1位:イタリアの「パニーニ」
パニーニは、僕が最も愛してやまないサンドイッチです。
シンプルな見た目の中に、イタリアの豊かな食材の旨味が凝縮されています。
バゲットやフォカッチャに、生ハム、モッツァレラチーズ、トマト、バジルといった新鮮な食材を挟み、熱いグリルでプレスして焼き上げるのが一般的です。
熱でとろけたチーズと香ばしいパンの香りが一体となり、一口食べるごとに幸せなため息がこぼれます。
中でも忘れられないのが、かつてトスカーナ地方で食べた「パニーノ・アッラ・フィオレンティーナ」です。
ローストビーフを贅沢に使い、季節の野菜や香草をふんだんに挟んだ、その土地ならではの一品でした。
その味わいは、まるで芸術作品のようでした。次にイタリアを訪れる際には、必ずまたこの感動を味わいたいと思っています。
パニーニは、僕にとって「食べるイタリア」そのものです。このパニーニは、世界のサンドイッチの中でも群を抜いて美味しいと感じています。
第2位:メキシコの「タコス」
「え、タコスがサンドイッチ?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、トウモロコシのトルティーヤで様々な具材を包むそのスタイルは、まさにメキシコ版サンドイッチと言えるでしょう。
僕が初めてメキシコで食べたタコスは、その鮮烈なスパイシーさとフレッシュさに衝撃を受けました。
牛肉や魚介、アボカド、玉ねぎ、トマト、そしてライムとサルサソースで引き締める味は、南国の太陽のような情熱的な味わいです。
特に、ストリートフードとして親しまれている「タコス・デ・アサダ」は、炭火で焼いた香ばしい肉の香りが食欲をそそります。
メキシコの活気あふれる街角で、熱々のタコスを頬張る時間は、まさに旅の醍醐味です。
タコスは、世界のサンドイッチの中でも、スパイシーな刺激とフレッシュな味わいが共存するユニークな存在と言えます。
第3位:フランスの「クロックムッシュ」
クロックムッシュは、優雅で洗練されたフランスの文化を感じさせてくれるサンドイッチです。
カリッと焼かれたチーズと、しっとりとしたハム、そしてほんのり香るマスタードの組み合わせは、まさに絶妙の一言。
パリのカフェで、優雅なブランチとしていただくクロックムッシュは、僕にとって特別な思い出です。
さらに、その上に半熟の目玉焼きを乗せた「クロックマダム」も人気があります。
とろりとした黄身が、全体の味わいをさらにまろやかにしてくれます。
日本の喫茶店でも見かけることが増えたクロックムッシュですが、本場フランスの味わいは格別です。
このクロックムッシュは、世界のサンドイッチの中でも特に伝統的な味わいを堪能できる一品です。
第4位:ベトナムの「バインミー」
バインミーは、フランスの植民地時代の文化がベトナムの食文化と融合して生まれた、エキゾチックなサンドイッチです。
フランスパンのバゲットに、豚肉や鶏肉、パテ、香草、そしてなます風のピクルスがたっぷり挟まれています。
カリッとしたパンの食感と、具材のジューシーさ、そして爽やかなピクルスの酸味が完璧なハーモニーを奏でます。
ベトナムの屋台やストリートフードとして親しまれており、現地の人々の日常に溶け込んでいるバインミーは、手軽ながらも驚くほど奥深い味わいです。
パクチーや香草が苦手な人でも、具材を調整すれば美味しく楽しめるのが魅力です。
近年、日本でも専門店が増えており、その独特の味わいは多くの人を魅了しています。
バインミーは、世界のサンドイッチの中でも、最も東西の文化が融合した興味深いサンドイッチです。
第5位:アメリカの「サブウェイサンドイッチ」
アメリカ発祥のサブウェイサンドイッチは、他のサンドイッチとは一線を画す、そのカスタマイズ性が最大の魅力です。
パンの種類から、肉類、野菜、ドレッシングまで、すべてを自分で選んで「自分だけのサンドイッチ」を作ることができます。
これは、まるで料理人と一緒に作品を作り上げるような感覚です。
チキン、ターキー、ローストビーフといった定番の具材はもちろん、新鮮な野菜をたっぷり挟んでヘルシーに仕上げることもできます。
「イタリアンB.M.T.」や「ミートボールサブ」といった食べ応えのあるメニューも人気です。
サブウェイサンドイッチは、食べる人の好みや気分に合わせて無限にアレンジできる、まさに現代的なサンドイッチの代表格と言えるでしょう。
このサブウェイサンドイッチは、世界のサンドイッチの中でも特に自由度の高い存在です。
ランキング外でも興味深い世界のサンドイッチたち
世界には、ランキングには入れられなかったものの、僕がとても興味を惹かれたユニークなサンドイッチが数多く存在します。どれもその国の食文化や歴史が感じられる、個性豊かなものばかりです。
キューバの「キューバンサンドイッチ」
キューバンサンドイッチは、フロリダ州のキューバ系移民の間で生まれたサンドイッチです。
パンにローストポーク、ハム、スイスチーズ、ピクルス、マスタードを挟み、パニーニのようにプレスして焼き上げます。
熱でとろけたチーズとジューシーな肉、そしてピクルスの酸味が絶妙に調和し、一度食べたら忘れられない味わいです。
マイアミやフロリダのキューバ料理レストランでは定番メニューとして親しまれています。
ポルトガルの「フランセジーニャ」
フランセジーニャは、ポルトガルのポルト発祥の、非常にボリュームのあるサンドイッチです。
パンの間にソーセージやステーキ、ハムを挟み、とろけるチーズで全体を覆います。
さらに、トマトとビールの特製ソースをたっぷりとかけ、フライドポテトを添えて提供されます。
その見た目から「小さなフランス娘」という名前がつけられたと言われていますが、その豪快な見た目と味わいは、僕の食欲を刺激しました。
アメリカ・ペンシルベニア州の「フィリーチーズステーキ」
フィリーチーズステーキは、細かく切った牛肉とソテーした玉ねぎをチーズと一緒に炒め、細長いパンに挟んだサンドイッチです。
フィラデルフィアのソウルフードとして知られており、地元の人々に愛されています。
シンプルながらも濃厚なチーズと牛肉の旨味が楽しめる、アメリカらしい食べ応えのある一品です。
サンドイッチを通して見えてくる世界の食文化
僕が世界のサンドイッチを旅する中で改めて感じたのは、サンドイッチという料理が、その国や地域の文化や歴史を色濃く反映しているということです。
イタリアのパニーニは新鮮な食材を大切にする食文化、メキシコのタコスは情熱的なストリートフード文化、フランスのクロックムッシュは洗練されたカフェ文化、
ベトナムのバインミーは異文化との融合、そしてアメリカのサブウェイは個性を尊重する自由の文化を象徴しているように感じます。
サンドイッチは、単にパンと具材を挟んだだけのものではありません。それは、その土地の気候風土、歴史、そして人々の暮らしが詰まった、まさに「食べる地図帳」です。
手軽に作れる料理でありながら、奥深い物語を秘めているのです。
自分だけのサンドイッチランキングを作ってみませんか?
今回ご紹介した5つのサンドイッチを始め、世界にはまだまだたくさんの魅力的なサンドイッチが存在します。
ぜひ、皆さんも自分のお気に入りのサンドイッチを見つけて、自分だけのランキングを作ってみてはいかがでしょうか?
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※この記事は、東京の料理愛好家である筆者が、世界各地のサンドイッチの魅力について語ったものです。記載されている情報は、あくまで筆者の個人的な経験と調査に基づいています。
by もっちのあしあと

材料(1人分)
食パン(8枚切り) / 2枚
卵 / 1個
きゅうり(薄い斜めスライス) / 8枚
オリーブ油またはマーガリン / 適宜
マヨネーズ / 大2/3
塩、こしょう / 少々
レシピを考えた人のコメント
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