名作ドラマ「スチュワーデス物語」の頃からの機内食の進化と未来を見てみる

私は50代も後半となり、飛行機に乗る機会は減ってきましたが、かつてスチュワーデス(現在ではキャビンアテンダント)が主役の

テレビドラマ「スチュワーデス物語」を見ていた頃を思い出すと、機内での様子が鮮明に蘇ってきます。

このドラマは、堀ちえみさん演じる主人公が、厳しい訓練を乗り越えながら、

夢を追いかける姿を描いていて、私もその成長に共感し、感動を覚えました。

風間杜夫さん演じる教官とのロマンスや、仲間たちとの友情が織り交ぜられ、

当時の私にとってはとても新鮮で、毎週楽しみにしていたものです。




「スチュワーデス物語」は私にとって飛行機というものを夢のある空間として感じさせてくれました。

当時、飛行機に乗ること自体が特別な経験でした。

もちろん、今ほど多くの人が海外旅行に行ける時代ではなかったので、

飛行機に乗ることや機内食を体験することは、私たちにとって一種の贅沢であり、誇らしい出来事だったのです。

ドラマの中でも機内サービスや接客、機内食のシーンがたびたび描かれ、

特に厳しい訓練の一環として、短時間で食事を提供するスキルが重要視されていました。



当時の機内食は、今ほど選択肢が豊富ではなく、また今のようにヘルシーで凝った料理が出てくるわけでもありませんでした。

昭和の頃、特に1970年代から80年代にかけて、飛行機の機内食はかなりシンプルで、

エコノミークラスでは肉料理や魚料理、パン、サラダといった内容が主流でした。

私が覚えているのは、日本航空(JAL)や全日空(ANA)で提供される日本的な弁当スタイルの機内食で、

白米や焼き魚、煮物などが入ったものです。

座席のトレイテーブルに置かれた弁当を開ける瞬間は、旅行の特別感を一層引き立ててくれました。






それから時代が進み、航空会社もますます多様化し、1980年代後半から2000年代にかけて、機内食の内容が大きく変わってきました。

冷凍技術の発展や、長距離フライトの増加に伴い、より充実した食事が提供されるようになり、

エコノミークラスでもしっかりとした食事が楽しめるようになりました。

国際線では、アジア路線では米や麺類、欧米路線ではパスタやステーキなど、その地域に合わせた料理が選ばれるようになりました。

ビジネスクラスやファーストクラスでは、シェフが監修した高級料理やシャンパンのサービスも一般的になり、

飛行機の中での食事が単なる空腹を満たすものではなく、旅の楽しみの一部として位置づけられるようになったのです。



現在の機内食に至るまでの進化はさらに顕著です。

特にこの数年は、有名シェフとのコラボレーションが進み、航空会社はより一層、食事の質にこだわるようになりました。

例えば、JALではミシュラン星付きシェフとの提携メニューが提供され、ANAでは季節ごとに異なる特別メニューが楽しめます。

また、機内食のメニューにローカルの食材を使ったり、エンターテイメント性を持たせたりすることで、

旅の体験そのものを向上させる工夫がされています。







そして現在、飛行機の旅はより身近で手軽なものになっていますが、それでも機内食には特別な意味があると感じます。

機内で提供される食事は、限られた空間での最高のサービスの一環として、その質が求められています。

そして、機内食に求められるものはただの美味しさではなく、健康面への配慮や、

アレルギー対応、さらにはエコロジーな視点まで含まれています。

多くの航空会社が、食品廃棄を減らし、サステナブルな方向に進化しているのも興味深い点です。

パッケージにリサイクル素材を使用することや、食材の無駄を減らす取り組みが広がっているのは、

現代の私たちが直面する環境問題への対応と言えるでしょう。




そして未来の機内食は、さらにパーソナライズ化が進むと予想されます。事前に乗客がウェブやアプリを通じて、

個別にカスタマイズした食事を選べるシステムがより一般的になるでしょう。

また、3Dフードプリンターなどの技術を使い、機内でフレッシュな料理が提供される日も遠くないかもしれません。

そうなると、飛行機に乗る楽しみの一つとして、機内食の体験がさらに充実したものになると思われます。



「スチュワーデス物語」を見て夢を膨らませていたあの頃と比べ、飛行機の旅は大きく変わりましたが、

私たちが機内食に期待するものは変わっていないのかもしれません。

それは「非日常の体験」と「特別な時間」の提供です。

これからも機内食は、技術の進歩や時代のニーズに応じて進化し続け、飛行機での旅を豊かにしてくれることでしょう。



まとめとして、私は機内食の変遷を見て、時代の移り変わりとともに人々のニーズや価値観がどのように変わってきたかを感じました。

そして未来の機内食がどのように進化していくのか、今後の展開にも大いに期待しています。

飛行機に乗るたびに、新しい機内食の驚きと楽しみを体験したい。

なんかこんなことを書いていたら、久々に飛行機に乗りたくなってきました。

★機内食の朝ごはん~焼き鮭の朝粥♪★
by めーぷんぷい

★機内食の朝ごはん~焼き鮭の朝粥♪★

材料(約3人分)
塩鮭切り身 / 大きめ1枚
水煮缶の銀杏 / 10粒位
松の実 / 少々
米 / 1合
胚芽押し麦(はくばく胚芽押麦使用) / 2分の1袋(約23g)
炊飯用雑穀(はくばく十六穀ごはん使用) / 3分の1袋(約10g)
塩 / 適宜
チューブおろし生姜 / 6mm
お粥炊き用の水 / 御飯茶碗3~4杯分

レシピを考えた人のコメント
タイ航空の機内食の朝粥をだいたいの想像で再現。薬膳ぽいですが、焼き鮭の塩味であじわう優しい味のお粥です。バランス良いおかずを添えてこんな朝食もいいですね。

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