新大久保といえば、東京のコリアンタウンとして広く知られています。
ここでは、韓国料理を楽しむことができる多くのレストランや屋台が立ち並び、
韓流ブームの影響もあり、週末には多くの日本人が訪れます。
私も先日、新大久保を散策し、韓国の食文化に触れる機会を得ました。
特に、冷麺(ネンミョン)はその中でも注目すべき一品であり、日本での冷麺と本場韓国での冷麺の違いに興味を持つようになりました。
韓流ブームは、これまでに三度にわたって日本を席巻してきました。
最初のブームは「冬のソナタ」に始まり、ヨン様(ペ・ヨンジュン)の人気が爆発的に高まった時期でした。
第二次ブームは「美男(イケメン)ですね」や、ビッグバンなどのアーティストが人気を博した時期。
そして現在の第三次ブームは、韓国料理やスイーツ、ストリートフードにフォーカスしています。
新大久保の街角には、今話題のチーズハットグやトッポッキなど、
韓国グルメを楽しむことができる屋台が多く並んでおり、その人気ぶりを伺うことができます。
例えば、チーズハットグは甘じょっぱいアメリカンドッグの中にたっぷりとチーズが入ったもので、
食べるとチーズがびよーんと伸びる楽しさがあります。
このような食べ物が、若い女性を中心に日本でも大変人気です。
また、トッポッキも最近では日本のコンビニやスーパーで
「ヨッポギ」という商品名で手軽に購入できるようになり、家庭でも楽しめるようになりました。
日本と韓国の冷麺の違いを見た
冷麺と一口に言っても、そのスタイルや味わいには国ごとに異なる特徴があります。
韓国の冷麺には主に「平壌冷麺(ピョンヤンネンミョン)」と「咸興冷麺(ハムフンネンミョン)」の二種類があります。
平壌冷麺は、牛骨や鶏ガラスープをベースにした澄んだ冷たいスープに、そば粉や小麦粉を使った灰色の麺が特徴です。
スープはあっさりとしており、酸味や甘味が控えめで、シンプルでさっぱりとした味わいが魅力です。
一方で、咸興冷麺は辛いビビン冷麺として知られており、スープをほとんど使用せず、
唐辛子粉やニンニクを使った辛いソースで味付けされます。
この冷麺は、朝鮮半島の北東部に位置する咸興市から発祥しており、ピリ辛のソースがアクセントとなっています。
これに対して、日本で提供される冷麺は、韓国のものとはいくつか異なる点があります。
まず、スープは昆布やカツオのだしをベースにしており、少し甘みを感じる醤油ベースのものが一般的です。
日本の冷麺では酸味を加えるために酢やリンゴ酢を使うことが多く、日本人の好みに合わせて味が調整されています。
また、麺も韓国のものに比べて弾力が少なく、ツルっとしたのどごしが特徴で、日本人が食べやすいようにアレンジされているようです。
韓国の冷麺のトッピングはシンプルで、ゆで卵、キムチ、きゅうり、梨の薄切り、牛肉のスライスなどが一般的です。
韓国では、これらのトッピングを使ってスープと麺の味を楽しむことが主流であり、素材の味を引き立てるようなシンプルな構成となっていました。
一方、日本の冷麺では、ゆで卵、キムチ、ハム、チャーシュー、きゅうり、トマト、果物(梨やスイカ)など、
豊富なトッピングが使われることが多く、「冷やし中華」風にアレンジされていることもあります。
日本人の嗜好に合わせたこのような多彩な具材は、冷麺をさらに美味しく、楽しめるものにしています。
食文化としての冷麺
冷麺は、韓国では一年中楽しめる料理であり、特に暑い夏にはぴったりの一品です。
韓国では、焼肉を食べた後の締め料理として冷麺を楽しむことが一般的で、
脂っこい焼肉をさっぱりとした冷麺で洗い流すという食文化があります。
これに対して、日本では冷麺は特に夏季限定のメニューとして提供されることが多く、
暑さをしのぐための冷たい麺料理として親しまれています。
韓国と日本での冷麺には、スープの味、麺の食感、トッピング、味付けなど、さまざまな違いがあります。
韓国の冷麺はシンプルで素材の味を楽しむことが主流である一方、
日本の冷麺は日本人の嗜好に合わせてアレンジされ、具材や味付けが豊富です。
新大久保で韓国の冷麺を楽しむことで、韓国と日本の食文化の違いを体験することができ、
またそれぞれの国の食の魅力を味わうことができます。
東京に訪れる際には、ぜひ一度足を運んでみても面白いですね。新しい発見があるかもしれませんよ。
韓国冷麺 ネンミョン
by liqueur
材料(2人分)
冷麺 / 2人前
きゅうり / 1/2本
キムチ / 100g
卵 / 1個
☆鶏がらスープの素 / 小さじ2
☆水 / 200cc
☆酢 / 大さじ2
☆砂糖 / 大さじ2
☆醤油 / 小さじ2
☆おろしにんにく / 小さじ2
レシピを考えた人のコメント
韓国の冷麺、ネンミョンのスープを手作りし、ベーシックな材料をトッピングしました。
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