映画グスコーブドリの伝記と収穫したトマトのスープ
2012年に公開された、『グスコーブドリの伝記』という、アニメーション映画。
原作は、岩手県出身の詩人であり童話作家、宮沢 賢治が1932年に発表した同名童話。
監督は杉井 ギサブローさん、キャラクター原案は、ますむら・ひろしさん。
このタッグと、宮沢 賢治と言えば、1985年に公開された『銀河鉄道の夜』。
宮沢 賢治が書いた世界を、アニメーション映画で幻想的に表現しました。
あれから27年が経ち、再び2人がスクリーンに描く、宮沢 賢治作品の世界。
『グスコーブドリの伝記』の物語の始まりは、イーハトーブにある大きな森の中。
主人公の少年ブドリは、名高い木こりの父と優しい母、可愛い妹のネリの4人家族で、
豊かな自然にかこまれて、穏やかな毎日を過ごしていました。ところが、少しずつ、
豊かな自然は色を変え、穏やかな毎日はささくれて、笑顔や温度を失ってゆきます。
それでもブドリは、様々な場所へ行き、優しい者と出会い、たくさんのことを学び、
考え、“自分にできること”を探して、“愛する者を守ること”に力を尽くします。
この物語の冒頭に描かれている、ブドリが森で暮らす幸せな毎日に登場するスープ。
暖かな日差しの中、母親がカゴを抱えて庭で収穫した、ピカピカの真っ赤なトマト。
このトマトを使って作った、温かいトマトのスープが、とても美味しそう。
出来立てを鍋のまま食卓に持ってきて、父親がブドリに、母親がネリに取り分けます。
トマトのスープが大好きだと、ネリは母親に伝えます。その言葉を聞いて母親が、
明日のトマトの収穫の手伝いをお願いすると、ブドリも競うように大好きだと伝え、
父親は、しばらくの夕食はトマトのスープになりそうだと笑う、家族のシーン。
温かいトマトのスープ、大好きと、明日の約束、楽しそうな笑い声。幸せいっぱいです。
アニメーションで描く美しい森と、可愛いキャラクターから始まり、物語が動き、
気付かされること。私たちの生活にある、作物や太陽。自然と共に生きている現実。
当たり前のようにあるすべてへの感謝と、当たり前ではなくなることの怖さ。
自然の脅威は映画の中の物語ではなく、現実を生きている誰にでも起こりうること。
この作品のラスト、主人公ブドリがとった行動をどう捉えるかは、個人の感覚。
宮沢 賢治の原作と、トマトのスープ、当たり前の日常を味わいながら見たい映画です。
トマトでこしらえたスープのような料理は、1985年公開の『銀河鉄道の夜』でも
登場しているので、そちらも合わせて味わいたい。宮沢 賢治に思いを馳せて。
旨味たっぷりトマトのスープ
旨味たっぷりトマトのスープ
by miashimatora
材料(3人分)
トマト / 6個
玉ねぎ / 1/2個
にんにく / ひとかけ
オリーブオイル / 大1
塩 / ひとつまみ
砂糖 / 小1/2
レシピを考えた人のコメント
熟してから収穫したトマトで作ったら旨味がたっぷりで、塩分もほとんど要りませんでした。
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