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【韓国の土用丑の日】「ポンナル」はサムゲタンで決まり!
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韓国の夏を乗り切る秘訣
土用の丑の日「ポンナル」にサムゲタンを食す!
まだ本格的な夏ではないにも関わらず、夏バテという言葉が頭をよぎる今日この頃です。
しかし、私にとって「夏」と聞いてまず思い浮かぶのは、東京・新大久保のコリアタウンで食べる熱々のサムゲタンです。
流行りのチーズホットクを片手にインスタ映えを狙う若者たちを横目に、私は一心不乱にサムゲタンを味わうのが夏の恒例行事となっています。
サムゲタンは、韓国の人々にとって非常に馴染み深い料理です。
何年も前に韓国へ旅行した時も、本当によく食べた思い出の味です。
一般的には寒い日に体を温める料理というイメージが強いかもしれませんが、実は暑い夏にこそ積極的に食べられる、まさしく暑気払いのための逸品なのです。
日本の「土用の丑の日」と韓国の「ポンナル」
日本の土用の丑の日にウナギを食べて滋養をつけ、厳しい夏を乗り切ろうとする習慣があるように、韓国にも同様の文化が存在します。
それが「ポンナル(/伏日)」と呼ばれる特別な日です。
韓国版「土用の丑の日」とも言えるこの日、韓国の人々はウナギの代わりにサムゲタンを食べるのが伝統となっています。
一見すると、丸ごと一羽の鶏の中に様々な薬膳が詰め込まれたサムゲタンは、非常に複雑な料理に思えるかもしれません。
しかし、最近では自宅で手軽に作れるキットも市販されています。
丸ごとの鶏肉でなくても、手羽元などを使って煮込むだけでも本格的なサムゲタンが楽しめます。
キットにはこだわりの薬膳やもち米が入っており、手羽元と一緒に鍋でじっくり煮込めば、自宅でも簡単に滋味あふれるサムゲタンが完成します。
暑気払い効果だけでなく、肌荒れやアンチエイジング、お通じにも良いとされているのは、女性にとって特に嬉しいポイントです。
鍋で煮込むのが面倒な方には、炊飯器で簡単に作る裏技もありますので、ぜひ試してみてください。
「ポンナル(/伏日)」とは何か?
「ポンナル」は、夏の厳しい暑さを乗り切るために滋養食を食べる、韓国版の「土用の丑の日」を指します。
この特別な日は年に3回あり、毎年その日程は異なります。
それぞれ「初伏(/チョボク)」、「中伏(/チュンボク)」、「末伏(/マルボク)」と呼ばれ、この3つを合わせて「三伏(/サムボク)」と称されます。
「ポンナル」の日程は、夏至の日から数えて3番目の「庚(かのえ)」の日が「初伏」、4番目の「庚」の日が「中伏」、そして立秋を過ぎて最初の「庚」の日が「末伏」となります。
旧暦に基づいて決定されるため毎年日付が変わりますが、大体7月中旬から8月中旬にかけて設定されることが多いです。
参考までに、2025年の「ポンナル」は以下の3日間です。
- 7月20日(日):初伏(チョボク)
- 7月30日(水):中伏(チュンボク)
- 8月9日(土):末伏(マルボク)
日本の土用の丑の日に当たるのが、韓国ではこの「伏日(ポンナル)」と呼ばれる3日間です。
それぞれ初伏(チョボッ)、中伏(チュンボッ)、末伏(マルボッ)と呼ばれ、合わせて三伏(サンボッ)とも言われます。
「熱いものを食べて暑さを制す」韓国の知恵
このポンナルには、ウナギではなく『参鶏湯(サムゲタン)』を食べるのが韓国流です。
暑い日にはさらに熱いものを食べて汗をかき、体を健康に保とうという考え方が根底にあります。
実際、冷たいものばかりを摂取していると胃腸の調子を崩したり、健康を損ねる恐れがあります。
健康意識の高い韓国では、「体を冷やすな」という言葉がよく聞かれ、食文化にもその思想が色濃く反映されています。
旧暦で数えるため、ポンナルの日程は毎年変動します。
例えば、ある年の初伏が7月12日、中伏が7月22日、末伏が8月11日と設定されたこともありました。
ポンナルの3日間は、韓国のどの飲食店でも店頭に「初伏、中伏、末伏」の張り紙が掲げられます。
普段は並ぶことをあまり好まない韓国の人々も、この日ばかりはサムゲタンを食べるために行列を作ります。
「やはりサムゲタンを食べないと夏が始まらない!」と感じているのでしょう。それほどまでに、サムゲタンは夏の韓国人にとって欠かせない存在なのです。
今や日本でもお馴染みの韓国料理である参鶏湯ですが、改めて説明しますと、参鶏湯とは、丸ごとの若鶏のお腹にもち米、
高麗人参、ナツメ、ニンニク、栗などの韓方食材を詰め込み、じっくりと煮込んだ滋養料理です。
鶏が丸々一羽入っているため、初めて見る方は少し驚くかもしれませんが、滋養強壮に非常に優れた健康食として親しまれています。
自宅でサムゲタンを楽しむなら「トッペギセット」がおすすめ!
本格的なサムゲタンを自宅で味わってみたい方には、「土鍋 トッペギセット土鍋 + 下敷き」の購入をおすすめします。
この商品は、レビューの評価も人気も非常に高く、自宅で手軽に韓国料理を楽しむのに最適です。
保温性に優れた土鍋でじっくりと煮込んだサムゲタンは、お店で食べるような本格的な味わいをお楽しみいただけます。
専用の下敷きもついているので、テーブルを傷つける心配もありません。ぜひこの機会に、ご自宅で韓国の夏を体感してみてはいかがでしょうか。
今年の夏も、サムゲタンを食べて元気に乗り切りましょう!
圧力鍋でお手軽サムゲタン(参鶏湯)
by ryoripapa

材料(4~5人分)
鶏手羽先 / 300g
鶏手羽元 / 300g
もち米 / 1/2カップ
甘栗 / 8個
にんにく / 2かけ
しょうが / 1かけ
水 / 1リットル
酒 / 大さじ2
塩 / 小さじ1/2
なつめ / 4個
クコの実 / 大さじ1
レシピを考えた人のコメント
鶏手羽先と鶏手羽元を使うお手軽バージョン。ほろほろっとくずれる鶏肉、とろっとろのスープが絶品。味の決め手は、にんにく、クコの実、なつめ。
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