花まつりと甘茶の思い出
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レシピは下部にあります。
初めて甘茶(あまちゃ)を飲んだのは、子供が通う幼稚園の花まつりでした。
その幼稚園はお寺と併設されていて、
年に何度か仏教系の行事があります。
そのひとつが4月8日の花まつり、
お釈迦様のお誕生日をお祝いする行事でした。
花まつりの日には、毎年幼稚園の先生が
園児と保護者に甘茶を配って飲ませてくれます。
実はこの甘茶、先生たちが茶葉を摘んで乾燥させる作業まで
何か月も前から準備しておいてくれたものなのです。
「葉っぱを揉み込む作業がなかなか楽しいですよ」と聞いて、
お茶を作る工程はなかなか大変そうだと感じました。
甘茶のもとになっているのは、
ヤマアジサイの変種である“小甘茶(こあまちゃ)”という植物です。
この葉っぱ自体は苦いのですが、
発酵することで砂糖のような甘い味が生まれます。
最初に甘茶を飲んだ時、「甘いな、砂糖がたくさん入っているのかな」
と考えていたので、砂糖不使用だと聞いた時は本当に驚きました。
今では食べ物や飲み物に甘さを加える時は砂糖が使われていますが、
砂糖が出回る前までは甘茶がその役割を果たすこともあったそうです。
そして、花まつりではみんなでお釈迦様の仏像に
この甘茶をかける儀式のようなものがあります。
子供達はそれを水遊びに近い感覚で捉えているようで、
ニコニコ笑顔ではしゃぐ姿がほほえましかったです。
園児達は大人になったら忘れてしまうかもしれませんが、
このような時間は文化に触れる貴重な機会だったと感じます。
材料(4人分)
甘茶 / 700ml
無調整豆乳 / 50ml
甘納豆 / 50g
きな粉 / 10g
抹茶 / 10g
タツミ寒天 / 1袋
レシピを考えた人のコメント
無調整豆乳で作る大理石の土台にきな粉の土、抹茶の葉に砕いた甘納豆の花畑、それらが甘茶の雨に包まれるという、灌仏会を表現した寒天寄せを作ってみました。