カンパニア州の贅沢な魚介料理。アクアパッツァ
イタリア料理には面白い名前の料理名が多く存在します。
怒りを意味するトマトソースのアラビアータは、
辛さで食べると怒ったような顔になることから、
この名がついたとか。
また娼婦風を意味するパスタ、プッタネスカは、
アンチョビ、黒オリーブ、ケーパーといった、
身近な保存食品だけを使い、
娼婦が客にふるまったことからこの名がついたと言われています。
カンパニア州の名物料理、アクアパッツァ。
イタリア語でアクアは水、
パッツァには奇妙なとか狂ったという意味があります。
ぐらぐらと沸騰した湯で豪快に煮ることから、
この名前になったとも言われていますが、
はたまたこれは間違った解釈で、
白ワインと水だけで煮るというシンプルな調理法から、
水で薄めたワインという意味だという説もあり、
もはやどれがほんとうなのかわかりません。
様々な由来はありますが、
アクアパッツァはシンプルながら
地中海で捕れた魚介とトマトの旨みが、
濃縮された贅沢なごちそうです。
カンパニア州は世界三大美湾の一つとされている、
ナポリを州都に持ち、
神秘的な青の洞窟で有名なカプリ島や、
青い海にそびえたつヴェズヴィオ火山、
古代ローマ時代の遺跡が残るポンペイなど、
歴史的遺産や豊かな自然に囲まれた名所の多い地域です。
イタリアの有名なことわざに、
「ナポリを見てから死ね」という言葉がありますが、
ナポリ湾一帯はこの言葉で形容されるほど、
風光明媚な景観が広がり、
その美しさが古くから称えられてきました。
偉大なドイツの文豪ゲーテも我を忘れるほどの楽園だと、
ナポリの美しさを絶賛し、深く陶酔したと言われています。
歴史を紐解くとナポリは紀元前7世紀頃に、
ギリシャ移民によって開かれた都市と言われています。
カンパニア州の名物である、
モッツァレラチーズやワインの製造も
ギリシア人によって伝えられ、
この地に定着していきました。
ピッツァマルゲリータやエスプレッソなどは、
ナポリの発祥であり、
今では世界中で知られるこの地の名物となりました。
新鮮な魚介類をふんだんに使った豪快なアクアパッツァ。
丸ごとの白身魚をオリーブオイルとニンニクで、
しっかりと焼き色を付け、
あさりやトマトと一緒に煮込むことで、
余計な味付けをしなくても、
魚貝から溢れ出る出汁と濃厚なトマトの旨みを
じっくりと味わうことができます。
カンパニア州の光り輝く太陽と紺碧の海、温暖な気候、
地中海の恵みが生んだ陽気な料理、アクアパッツァ。
辛口の白ワインと一緒にいただくのが、
贅沢な大人のイタリアンの楽しみ方です。
料理名:アクアパッツァ
作者:グルヤマ
■材料(2~3人分)
白身魚→イサキ、メバル、鯛、カサゴなど / 1匹
にんにく / 3片
香味野菜→セロリ葉、パセリ、ハーブなど / 適宜
あさり / 1パック
ミニトマト / 1パック
黒オリーブ(種なし) / 8~10個
白ワイン / 100cc
塩、こしょう / 適宜
オリーブオイル / 大さじ2
■レシピを考えた人のコメント
イタリア風魚の煮物です。簡単に作れるのに魚の骨やあさりからいいお出汁が出て最高に美味しく魚が食べられます。見栄えもするのでおもてなしにも♪
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