肉じゃがの誕生秘話は東郷平八郎のイギリスにあった!!それを生み出した海軍の伝説に迫る。
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【伝説】肉じゃが誕生の謎に迫る!
偉人・東郷平八郎とビーフシチューの意外な関係
食卓に並ぶと、どこか心が温まるような懐かしい料理、肉じゃが。甘じょっぱい醤油の香りが食欲をそそり、
ホクホクのじゃがいもに味が染み込んだお肉は、まさに日本の家庭料理の代表格です。
しかし、この身近な料理に、明治時代の偉大な軍人、東郷平八郎が深く関わっていたことをご存知でしょうか。
彼のイギリス留学が、日本の食文化に革命を起こしたという、ロマンあふれる伝説に迫りたいと思います。
肉じゃが誕生の謎に迫る!ビーフシチューとの意外な関係
肉じゃがの起源にはいくつかの説がありますが、中でも最もロマンティックで、多くの人々に語り継がれているのが、ビーフシチューがそのルーツであるという説です。
この物語の主役こそ、日露戦争の英雄として知られる東郷平八郎その人です。
東郷平八郎のイギリス留学と故郷への想い
物語は、明治時代に遡ります。薩摩藩士として生まれた東郷平八郎は、若くしてイギリスへ留学する機会を得ました。
当時の日本にとって、欧米の先進技術や文化を学ぶことは、国を強くするために不可欠なことでした。
若き東郷は、異国の地で海軍の知識を貪欲に吸収する一方で、初めて口にする西洋料理にも心を奪われたのでしょう。
中でも彼の記憶に強く残ったのが、牛肉や野菜をじっくりと煮込んだ「ビーフシチュー」でした。
深いコクと芳醇な香りは、当時の日本にはない特別な味だったに違いありません。
異国の地で学ぶ日々の中、故郷を遠く離れた彼の心に、ビーフシチューの温かさが染み渡っていたのかもしれません。
そうした懐かしい思い出と共に、彼は日本へと帰国します。
「あの味」を求めて…海軍料理長の挑戦
日本に帰国し、海軍の重要なポストに就いた東郷平八郎は、ふとした瞬間にイギリスで食べたビーフシチューの味が恋しくなりました。
そこで彼は、海軍の料理長に「あの味を再現してほしい」と依頼します。
しかし、当時の日本にはビーフシチューに欠かせないデミグラスソースがまだ普及していませんでした。
また、西洋料理の専門家も限られていたことでしょう。
料理長は、東郷の言葉をヒントに試行錯誤を重ねます。
ビーフシチューの特徴である「煮込み料理」であること、そして「牛肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ」といった具材を参考に、日本の調味料でその味を表現しようとしました。
当時、日本の家庭で主流だったのは、醤油、砂糖、みりんといった和の味付けです。これらの調味料を使い、試行錯誤の末に完成した料理こそ、現在の肉じゃがの原型だったのです。
もしかしたら、東郷平八郎は一口食べたときに「うん、あの味とは違うな」と思ったかもしれません。
しかし、日本の調味料で煮込まれた甘じょっぱい味付けは、彼の故郷の味覚にも馴染み深く、それはそれで格別な味わいだったのではないでしょうか。
「でも、これはこれでうまい!」と、満足げに微笑んだ彼の姿が目に浮かぶようです。
こうして、東郷平八郎 ビーフシチューから生まれた新たな料理は、日本人の味覚に寄り添い、やがて国民食へと成長していったのです。
ちなみに、この伝説にはもう一つ面白い説があります。
それは、東郷平八郎が当時司令長官を務めていた京都府舞鶴市にある鎮守府(海軍の司令部)で、部下に「ビーフシチューを作れ」と命じたというものです。
舞鶴市は「肉じゃが発祥の地」として、この物語を大切にしています。
どちらの説が真実かは定かではありませんが、こうした物語があることで、肉じゃが 歴史の奥深さを感じることができますね。
日本の料理人たちが、試行錯誤を繰り返しながら新たな料理を生み出してきた歴史は、肉じゃがの誕生秘話に集約されていると言えるでしょう。
それは、単なる偶然ではなく、異文化への好奇心と、故郷の味を愛する心が結びついて生まれた、奇跡のような物語なのです。
偉人・東郷平八郎の生涯と功績
肉じゃがの誕生に関わった東郷平八郎は、日本の歴史に名を刻む偉大な人物です。
彼は、日本の海軍を近代化し、世界にその名を轟かせた「海軍の父」と呼ばれています。
彼の功績は、単なる一料理の発案者という枠には収まりきらない、スケールの大きなものです。
不屈の精神と卓越したリーダーシップ
東郷平八郎は、日露戦争における日本海海戦で、連合艦隊を率いてロシアのバルチック艦隊を撃破するという、世界史に残る快挙を成し遂げました。
この勝利は、弱小国と見られていた日本が、世界の強国と肩を並べるきっかけとなり、日本の国際的な地位を大きく向上させました。
彼の「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」という言葉は、不屈の精神と卓越したリーダーシップを象徴するものです。
彼の功績は海軍の発展だけに留まりません。その人柄は清廉潔白で、国家への献身を生涯貫きました。彼の偉大さは、以下のような数々の称号からも伺い知ることができます。
- 位階:従一位
- 勲位:大勲位
- 功級:功一級
- 爵位:侯爵
これらの称号は、彼が国家にとってどれほど重要な存在であったかを物語っています。
また、彼の功績を称え、全国各地に東郷神社が建立されたことからも、その人望と尊敬の念の深さが伝わってきます。
もし、彼が現代に生きていたならば、彼の戦略的な思考や揺るぎないリーダーシップは、現代日本の政治や外交、安全保障にも大きな影響を与えたことでしょう。
国際的な課題が山積する現代において、彼のような指導者の存在は、多くの示唆を与えてくれます。
歴史を彩る名作映画と、もう一つの肉じゃが物語
東郷平八郎の生涯や日露戦争での活躍は、これまで多くの映画の題材となってきました。彼の壮大な物語は、スクリーンを通して私たちに感動を与え続けています。
東郷平八郎を題材にした映画作品
提供された情報にあるように、東郷平八郎をモデルとした映画はいくつか存在します。中でも特に有名なのが、日本海大海戦 海ゆかばです。
- 『軍艦東郷』(1943年): 日本海軍の艦船建造と運用を描いた作品です。
- 『日本海大海戦 海ゆかば』(1969年): 圧倒的なスケールで日露戦争の日本海海戦を描いた戦争映画で、主人公として東郷平八郎が描かれています。日本の歴史を変えた名勝負を、臨場感たっぷりに体感できる傑作です。
- 『霧の旗』(1965年): 戦争中の日本の戦略を描いた作品。
- 『平八郎危機一発』(1959年): 東郷平八郎をモデルにしたフィクションのコメディ映画です。
これらの作品は、偉大な東郷平八郎の生涯をさまざまな角度から描いており、彼の人間性や功績を深く理解する上で、貴重な資料となります。
映画と肉じゃが、そして未来へ
特に、日本海大海戦 海ゆかばは、多くの人々に愛され、高い評価を得ている名作です。
その迫力ある映像は、現代の戦争映画にも引けを取りません。この映画を通して、東郷平八郎という人物の偉大さを再認識する人も多いことでしょう。
歴史のロマンに浸りたい方、ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。今ではDVDや配信サービスで手軽に視聴できますので、この機会に彼の功績に触れてみることをお勧めします。
東郷平八郎がイギリスで出会ったビーフシチュー、そして故郷の味を求めて生まれた肉じゃが。
この二つの料理は、単なる食べ物ではなく、異文化交流の歴史や、故郷を想う心、そして偉人の好奇心が生んだ奇跡の物語を私たちに伝えてくれます。
私たちの身近にある肉じゃがが、これほど壮大な歴史を秘めていたことを知ると、日々の食事がより味わい深いものになるような気がします。
家庭の食卓に並ぶ肉じゃがを見かけたら、ぜひこの誕生秘話を思い出してみてください。きっと、いつもの肉じゃがが、いつもよりずっと特別に感じられることでしょう。
by YAMAT☆

材料(2人分)
牛肉(カレー用などのブロック肉) / 150グラム
こんにゃく / 100グラム
じゃがいも / 2個(300グラム)
たまねぎ / 1/2個(100グラム)
ごま油 / 大さじ1
砂糖 / 大さじ1
?油 / 大さじ1と1/2
レシピを考えた人のコメント
80年ほど前の肉じゃがレシピを再現。
当時の状況を思い浮かべながら作ってみるのも、また感慨深いものです。
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