昭和40年生まれの私にとって、子供時代は駄菓子と共にあったと言っても過言ではありません。
当時、駄菓子屋は子供たちの社交場であり、楽しみと冒険の象徴でした。
少ないお小遣いを握りしめ、何を買うかワクワクしながらお店に足を運んだものです。
あの頃は、お菓子を買う行為そのものがイベントのようなもので、友達とお金を出し合ってシェアしたり、
お店のおばちゃんと話しながら選ぶ楽しみがありましたな。
特に、私が子供時代に愛してやまなかったのは「こんにゃくゼリー」です。
チューブタイプのこんにゃくゼリーは、まるで宝物のようにカラフルで、ブルーのサイダー味、
イエローのパイナップル味、グリーンのメロン味、ピンクのストロベリー味、
そしてパープルのグレープ味と、色とりどりの味が揃っていました。
そのぷるぷるとした食感と、ほんのりとしたフルーツの甘さがたまらなく、夏場には本当に何本でも食べられたものです。
しかし、子供だった私は、一本20円という価格を考えながら慎重に買う必要がありました。
限られたお小遣いで、どうやって最大限楽しむかというのが大事なポイントでした。
実は先日、なんと! 買い物中に偶然そのカラフルなこんにゃくゼリーを見つけてしまった。思わず手が止まりました。
あの頃の思い出が一気に蘇り、気づけば50本入りのケースをカゴに入れていました。
もうお小遣いを気にすることなく、自由に買えるという大人の特権を存分に感じながら、
家に帰りキッチンの床に座り込んで無心で食べていました。
しかし、15本ほど食べたところでふと冷静さを取り戻し、残りは冷蔵庫へ。
しかし数時間後、再び手が伸び、残りはすでに25本に減っていました。思い出の味の魔力には、今でも抗えません。
昭和の駄菓子文化と現代の違い
さて、駄菓子といえば、私たち昭和世代にとって、単にお菓子を買うだけではなく、コミュニティとしての役割を果たしていたと言えましょう。
駄菓子屋は、子供たちが集まり、社交や冒険の場として機能していました。
友達と駄菓子を分け合い、時にはお小遣いを貯めて計画的に買い物を楽しむのが日常の光景でした。
また、駄菓子屋のおばちゃんとのやりとりも、地域のつながりを感じさせる温かいものでした。
駄菓子屋はただのお店ではなく、子供たちにとっては第二の遊び場だったのです。
一方で、現代の子供たちはこのような駄菓子屋文化をほとんど知らずに育っています。
大手のコンビニやスーパーが普及し、駄菓子はもちろんのこと、様々な種類のお菓子が手軽に手に入るようになりました。
駄菓子自体は今でも存在しますが、その価格帯や種類は大きく変わっているようです。
昔のような「少ないお金で豊かに楽しむ」という文化は薄れているのでしょうか。
また、デジタル化が進んだ現代では、スマホやゲームといったインドアの娯楽が主流になり、
物理的な「集まる場」としての駄菓子屋の必要性が低くなっています。 まぁ、その辺は大人社会も同じようですがね。
昔と今の駄菓子文化の違い
昭和の駄菓子屋文化は、単なる消費行動ではなく、楽しみや経験が重視されていました。
少ないお金でどれだけ楽しめるかというのが大切で、買い物自体が一つの冒険のようでした。
コミュニティ性の消失
昔の駄菓子屋は地域コミュニティの一部であり、お店のおばちゃんとの会話や他の子供たちとの顔合わせが日常でした。
今では、コンビニやスーパーでの無機質な買い物が主流となり、そのような温かいコミュニティ性は薄れてしまいました。
購買力の向上と子供のお小遣い事情
昭和時代では、お小遣いは少額で、その限られた範囲でどうやりくりするかがポイントでした。
駄菓子は、少ないお金でも豊富な選択肢を提供してくれた貴重な存在です。
しかし、現代の子供たちは購買力が上がり、駄菓子を選ばなくても多様なお菓子が買えるようになっています。
コンビニでは何百円もするお菓子が普通に買える時代です。
子供たちのライフスタイルの変化
昭和の時代、外で遊びながら駄菓子屋に立ち寄るのは日常的な光景でした。
しかし、今ではインドアの娯楽が主流となり、外で遊ぶ機会が減ったため、駄菓子屋に行くという行動自体が少なくなっているようです。
駄菓子は今でも存在しますが、昔のような駄菓子屋文化はほとんど姿を消しています。
それでも先のように、懐かしい駄菓子に触れると、あの頃の楽しかった日々が思い出されます。
今でも駄菓子を偶然見つけると、思わず手が伸びてしまうのは、私たち昭和世代にとって、
駄菓子が単なる「お菓子」ではなく、楽しい思い出そのものであるからでしょう。
現代の子供たちにはないかもしれませんが、駄菓子を通じて培われた「知恵」や「工夫」は、私たちの中で今でも生き続けています。
シュワシュワ☆懐かしの駄菓子屋さんのラムネ
by *mellow's kitchen*
材料(約3人分)
粉砂糖 / 50g
コーンスターチ / 10g
粉末クエン酸(食用) / 小さじ1/4
重層(食用) / 小さじ1/2
水 / 小さじ1弱
レシピを考えた人のコメント
昔懐かしいラムネが食べたくて、作りました。
重層のシュワシュワ感がクセになりますよ!
火を使わないので、小さいお子さんと一緒に作っても楽しいですよ♪
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