優しい味わいのフランスの家庭料理。オニオングラタンスープ
身体を温め、小腹を満たしてくれるスープ。
最近日本でも野菜などが豊富に採れて主食にもなる、
食べるスープなるものが人気で、
スープ専門店も街に多く見られるようになりました。
ボリュームがあって玉ねぎの旨みがぎゅっとつまった、
フランスの家庭料理であるオニオングラタンスープは、
食べるスープの代表格と言えるような料理ではないでしょうか。
バターで玉ねぎをじっくりと飴色になるまで炒めることで、
玉ねぎの甘みがぐんと引き出され、
香ばしくも奥の深い豊かな味わいになります。
玉ねぎの一大産地と言えばフランスのリヨンです。
オニオングラタンスープはリヨンの名物料理の一つでもあります。
パリに次ぐフランスの第二の商業都市リヨンは、
美食の都として名高い地域です。
ボージョレ、ローヌ、ブルゴーニュといったワインの産地に囲まれ、
フランス最高レベルと称賛されるブレス産の鶏肉や、
シャロレー牛の生産地に近く、
豊かな食材に恵まれた環境のリヨン。
玉ねぎをふんだんに使ったリヨンの料理は、
リヨネーズ風と呼ばれたりします。
またリヨンはローマ帝国のガリア植民地の首府、
ルグドゥヌムとして栄えた歴史の深い街としても有名です。
世界遺産であるリヨン歴史地区には、
古い建造物が数多く残り、美しい石畳の街並みが続きます。
街にはブションと呼ばれる大衆的なビストロが立ち並び、
オニオングラタンスープをはじめとした、
家庭的なリヨンの伝統料理を味わうことができます。
ブジョンの起源は古く、18世紀にまでさかのぼります。
リヨンの母たち(メール・リヨネーズ)と呼ばれた女性料理人達が、
ブルジョワ料理と家庭料理を元に、
素朴な料理を提供する庶民的なレストランとして、
開かれたことが始まりと言われています。
女性たちのアイデアによって生み出された料理の数々、
ブジョンにはリヨンの郷土料理の原点があります。
じっくりと炒めた玉ねぎの旨みの溢れるオニオンスープに、
バケットとこんがり焼けた熱々のチーズのコラボレーション。
オニオングラタンスープは今では世界中で愛させるようになった料理です。
ハリウッドの大女優マリリンモンローが、
新婚旅行で日本を訪れた時のこと、
あるレストランで 3日続けて食べるほど、
気に入った料理がオニオングラタンスープだったとか。
一度食べ出したら止まらない、
そんな不思議な魅力を持ったスープです。
身体だけでなく心をも満たしてくれる、
どこかほっとする優しい味わいの一品。
朝ごはんや夜食に単品でいただいたり、
ランチにサラダを添えて食べたりと、
いつ食べても飽きることのないスープです。
Saucisson à cuire – spécialité de Lyon
料理名:オニオングラタンスープ
作者:youyouシェフ
■材料(4人分)
玉ねぎ / 1個
コンソメキューブ / 2個
塩 / 適量
コショウ / 適量
バゲット(一人1切れ) / 4切れ
とろけるチーズ / 大匙4
■レシピを考えた人のコメント
簡単ですが、玉ねぎの甘味とコクがあってとても美味しいです♪
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