ワイン好きを虜にするグージェールとは?お洒落なチーズ風味シューの秘密。

ワインの香りを引き立てる、「グージェール」に恋する昼下がり
「これ、シュークリームじゃないの?」
ホームパーティーの始まりに、あるいはビストロの最初の一皿としてこの小さな黄金色の球体をお出しすると、決まって驚きと好奇心に満ちた声が上がります。
ふっくらと焼き上がったその姿は、確かに愛らしいプティシューそのもの。
しかし、口に運んだ瞬間に広がるのは、甘いクリームの幻想を裏切る、芳醇なチーズの香りと心地よい塩気です。
今回は、知る人ぞ知るフランスの至宝「グージェール(Gougere)」について、
その歴史からワインとのペアリング、そして自宅でプロの味を再現するコツまでを深く掘り下げてみましょう。
1. グージェールとは?ブルゴーニュが育んだ「甘くないシュー」の正体
グージェールとは、フランスのブルゴーニュ地方を発祥とするチーズを練り込んだシュー生地の料理です。
デザートのシュークリームとは異なり、生地自体に濃厚なグリエールチーズやエメンタールチーズをたっぷりと混ぜ込むのが特徴です。
ブルゴーニュのドメーヌで愛される理由
ワインの聖地ブルゴーニュ。この地のドメーヌ(ワイン生産者)を訪れると、試飲の際によくこのグージェールが添えられます。なぜ、数あるおつまみの中でグージェールなのでしょうか?
それは、シュー生地のバターのコクとチーズの塩気が、ワインの持つ酸味や果実味を邪魔することなく、むしろ口の中をリセットし、次のひと口をより鮮やかに感じさせてくれるからです。
まさにワインのために生まれた、最高のアパタイザー(食前酒の供)なのです。
2. 感動を呼ぶ食感の秘密。グリエールチーズが鍵を握る
グージェールの最大の魅力は、その「コントラスト」にあります。焼き立ての表面はカリッと香ばしく、中は空気をたっぷり含んでふんわり、もちもち。この食感を生み出すためには、チーズ選びが非常に重要です。
なぜ「グリエールチーズ」なのか
伝統的なレシピで必ず指定されるのが、スイスやフランスで作られる「グリエールチーズ(Gruyere)」です。
- 高い香気: 加熱することでナッツのような香ばしさが引き立ちます。
- 絶妙な塩分: 生地全体の味を引き締め、お酒が進む味わいになります。
- 溶けの良さ: 生地と一体化しつつも、表面に振りかければ美しい焼き色を作ります。
もし手に入らない場合は、エメンタールチーズや熟成したパルメザンチーズをブレンドすることで、奥行きのある味わいを再現できます。
3. 週末を彩る、グージェールとワインの極上ペアリング
お店で提供するなら、あるいはご家庭で楽しむなら、まずはシャンパンやスパークリングワインを準備してください。
シャンパンとのマリアージュ
きめ細やかな泡立ちと、グージェールの軽やかな食感。
シャンパンの酵母由来の香りと、シュー生地の香ばしさは、同じ「発酵」というバックグラウンドを持つため、驚くほど調和します。
休日の昼下がり、窓から差し込む光を浴びながら、冷えた泡と焼き立てのグージェールで乾杯する――。そんな時間は、何よりの贅沢と言えるでしょう。
白ワイン・赤ワインとの相性
もちろん、スティルワインとも相性抜群です。
- シャブリ(白): 爽やかな酸味が、チーズの脂分を軽やかに流してくれます。
- ピノ・ノワール(赤): 繊細な赤ワインの果実味を、チーズの旨味が優しく包み込みます。
4. プロが教える「失敗しない」グージェールの作り方とコツ
「シュー生地は難しい」と思われがちですが、いくつかのポイントを押さえれば、ご家庭でも劇的に美味しく作ることができます。
① 水分の飛ばし方が仕上がりを左右する
鍋で薄力粉を混ぜ合わせた後、中火でしっかりと加熱し、鍋の底に薄い膜が張るまで水分を飛ばしてください。
ここでしっかりと糊化(こか)させることで、オーブンの中で魔法のように大きく膨らみます。
② 卵は「硬さ」を見て調整する
レシピに書かれた卵の数はあくまで目安です。生地を持ち上げた時に、「ゆっくりと逆三角形に落ちる硬さ」になるまで、少しずつ卵を加えてください。
チーズの油分が入るため、通常のシュー生地よりやや重めにするのがコツです。
③ 焼成中は絶対にオーブンを開けない
膨らんでいる途中で冷たい空気が入ると、せっかくの生地が萎んでしまいます。黄金色に色づき、割れ目の中までしっかりと焼き色がつくまで、じっと我慢するのが成功への近道です。
5. ワンランク上のおもてなし。アレンジ・グージェール
そのまま食べても完璧なグージェールですが、少しの手間でさらに華やかな「お通し(アミューズ・ブーシュ)」に進化します。
フィリングを詰めてサプライズを
焼き上がったグージェールの底に小さな穴を開け、絞り袋を使って中身を詰めてみましょう。
- クリームチーズ×スモークサーモン: 鉄板の組み合わせです。
- 生ハム×トリュフオイル: 芳醇な香りがワインをさらに誘います。
- コンビーフ×マスタード: 男性にも喜ばれる、しっかりとしたおつまみに。
まとめ:日常を特別に変える「グージェール」
グージェールは、単なる「チーズ味のパン」ではありません。それは、ゲストを歓迎する気持ちを形にした、フランス流のおもてなしの象徴です。
「お通し」としてこれが出てきた時のお客さまの笑顔。焼き立ての香りがキッチンに満ちる瞬間の幸福感。そんな小さな幸せが、グージェールには詰まっています。
次の週末は、少し良いワインを開けて、大切な人と一緒に「グージェール」を楽しんでみませんか?そのひと時が、あなたにとって忘れられない特別な思い出になるはずです。
豆腐deプチチーズシュー
by エレクトリックケトル

材料(25個分人分)
絹こし豆腐 / 75g
小麦粉 / 30g
バター / 20g
スライスチーズ / 1枚
塩 / ひとつまみ
レシピを考えた人のコメント
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