イギリスの国民食、思い出のフィッシュ&チップス

フィッシュ&チップスを思い出の味から辿る歴史と魅力
学生の頃、イギリス料理の魅力に触れるために、私はあるイギリス料理店でアルバイトをしていました。
懐かしいスコットランド料理…と、つい口にしてしまいますが、実はフィッシュ&チップスのルーツはイギリスの労働者階級にあるのです。
当時を思い出すと、その店で一番の人気メニューは、何と言ってもフィッシュ&チップスでした。
私が働いていた店は少しユニークで、ただのフィッシュ&チップスではなく、チキンも添えて提供していました。
その名もフィッシュ&チップス&チキン。そのボリュームは驚くべきもので、一人で注文する勇気を持つお客さんは少なかったです。
私たちは、この料理に最適な魚として、店長のおすすめでタラを使用していました。
一般的には切り身を使うお店が多いのですが、私の働いていたお店は一味違って、タラを丸ごと一匹使用していたのです。
他のお店でフィッシュ&チップスを食べる機会もありましたが、そのサイズには正直驚きました。
それに比べて、働いていたお店のフィッシュ&チップスは、まさに巨大で、そのインパクトは忘れられません。
フィッシュ&チップスを最高の状態で楽しむには、やはりお酒が欠かせません。
その店はパブスタイルのお店でしたので、ビールが一番のお供でした。多くのお客さんが、重厚な味わいのギネスを注文していました。
フィッシュ&チップスの歴史を紐解く:イギリス国民食としての軌跡
フィッシュ&チップスのお店は、イギリス国内のほぼどこにでも見つけることができます。
主要都市や海岸沿いの地域に特に多く、ロンドンやマンチェスター、エディンバラなどの都市では、数多くの専門店が営業しています。
この料理の歴史は主にイギリスに由来すると言われています。一般的な説では、その起源は19世紀のイギリスの労働者階級にまで遡るとされています。
1830年代から1840年代にかけて、イギリスの漁師や労働者は、港や海岸の近くで魚を揚げる簡単な方法を見つけ出しました。
この方法は、魚を小麦粉やビールの入った生地にくぐらせて揚げるというもので、フィッシュ&チップスの原型となりました。
同時期に、ベルギーやフランスから伝わったポテトの揚げ物も人気を集めており、この二つの要素が組み合わさって、今日私たちが知るフィッシュ&チップスが生まれたのです。
最初のフィッシュ&チップス店は、ロンドン東部で開かれたとされていますが、正確な場所については諸説あります。
その後、この手軽で栄養価の高い料理は、産業革命の労働者たちにとって欠かせない存在となり、イギリス中に急速に広まっていきました。
特に面白いエピソードとして、第二次世界大戦中、食糧配給制度が敷かれる中で、フィッシュ&チップスだけは配給の対象外とされ、国民の士気を高める役割を担っていたと言われています。
このことからも、この料理が単なる食事以上の存在であることがわかります。
国境を越えたフィッシュ&チップス:世界に広まった食文化
フィッシュ&チップスは、イギリスからの移民や観光客によって、世界中に広まっていきました。
特にオーストラリアやニュージーランド、カナダなどの英語圏の国々や、イギリスとの歴史的な結びつきのある国々では、国民的な料理として深く愛されています。
さらに、大英帝国の拡大に伴って、インドやマレーシア、香港などの地域にも広がり、それぞれの文化に合わせたアレンジが加えられながら親しまれています。
現在、フィッシュ&チップスは世界中の多くの国で人気があり、そのルーツはイギリスにありますが、多様な文化の要素を取り込みながら進化を続けているのです。
フィッシュ&チップスに最適な魚とは?こだわりと奥深さ
私が働いていたお店では、フィッシュアンドチップスにタラを使用していました。店長は、タラがこの料理に最も相応しいと力説していました。
タラは淡白でありながらも身が柔らかく、揚げるとふっくらとした食感になるため、衣のサクサク感と素晴らしいコントラストを生み出します。
フィッシュ&チップス 魚選びは、この料理の美味しさを左右する重要な要素なのです。
タラ以外にも、ハドックやメルルーサ、プレイス(カレイ)などもよく使われます。ハドックはタラよりも少し身が締まっており、香りが良いとされています。
また、チップス(フライドポテト)も、単なるサイドメニューではありません。厚めに切られたポテトを二度揚げすることで、外はカリカリ、中はホクホクとした食感を実現します。
魚とポテト、それぞれの素材の持ち味を最大限に引き出す工夫が、フィッシュ&チップスの美味しさの秘訣なのです。
自宅で楽しむフィッシュ&チップス:私のおすすめの楽しみ方
フィッシュ&チップスは、自宅でも意外と簡単に作ることができます。揚げた魚とポテトをお皿に盛り付け、レモンのくし切りやタルタルソースを添えるだけで、本格的な味わいが楽しめます。
自宅で作るからこそできるアレンジも楽しいものです。例えば、魚を揚げる衣に使うビールを、私の思い出のギネスではなく、日本のアサヒスーパードライにしてみるのもおすすめです。
フィッシュ&チップスは、辛口のビールとの相性が抜群で、爽快なのどごしが揚げ物の油っぽさをさっぱりと洗い流してくれます。
他にも、レモンをたっぷりと絞るだけでなく、モルトビネガーをかけて本場の味に近づけるのも良いですね。
揚げ物に慣れていない場合は、火加減に注意して安全に作業を行ってください。ちょっとした工夫で、自宅がイギリスのパブに早変わりしますよ。

フィッシュ&チップスとの特別な繋がり:思い出を形にするアクセサリー
フィッシュ&チップスは、私にとってアルバイト時代の素敵な思い出が詰まった料理です。
あの巨大なフィッシュアンドチップス、そして一緒に働いた仲間たちの笑顔を思い出すたびに、温かい気持ちになります。
この料理が単なる食事ではなく、人々の生活や思い出と深く結びついていることを改めて感じます。
そんなフィッシュ&チップスへの愛着を形にする、素敵なアイテムがあることをご存じでしょうか。
おすすめアイテムのご紹介
特別なアクセサリーをご紹介します。それは、「フィッシュアンドチップス シルバー チャーム イギリス製 アクセサリー パーツ ネックレス」です。
このチャームは、本場のフィッシュ&チップスをモチーフにした繊細なデザインが特徴で、あなたの思い出をさりげなく、そしておしゃれに身につけることができます。
ネックレスとして、またキーホルダーとして、いつも身近に置いておけば、この料理にまつわる楽しい記憶がいつでも蘇ってきます。
イギリスの文化を感じられる、素敵なアクセサリーです。
自宅でフィッシュ&チップス
by チェリーまま

材料(3人分)
白身魚の切り身 / 6枚
塩コショウ / 少々
バジル / 少々
タイム / 少々
薄力粉 / 80g
ビール / 80cc
塩 / 小さじ1
卵 / 1個
ジャガイモ / 中3個
レシピを考えた人のコメント
フライでも天ぷらでもないという、フィッシュ&チップス。家中でただひとり食べたことがない私が、はたして作れるの~?
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