チリコンカンとチリビーンズの違いを探ってみた。

学生時代、私はあるレストランでアルバイトをしていました。
そこで、毎日のように口にしていたのがチリコンカンでした。名前からして辛そうなイメージですが、その通り、辛さがたまらなく魅力的でした。
パンやライスにのせて食べると、その独特な辛味と香りが口いっぱいに広がり、食欲がどんどん増していくのです。
特に、ガーリックライスやバターライスとの相性は抜群で、ご飯をおかわりすることも珍しくありませんでした。
余ったチリコンカンは、時にはドンタコスにつけて楽しんでいました。
これがまた、ビールとの相性が抜群で、一口食べるたびに新たな味わいが広がるのです。
また、チリコンカンはパンにのせて、チーズをまぶしてトーストにするのもおすすめです。
そうすることで、辛さとチーズのコクが絶妙に絡み合い、まるでピザのような美味しさを楽しむことができます。
さらに、辛口のピザトーストにも挑戦してみると、新たな発見があるかもしれません。辛さは調整可能ですが、やはり辛い方が食欲がそそられ、ついつい食べ過ぎてしまうものです。
そして、チリコンカンに合うビールといえば、やはりギネスです。黒ビールの濃厚な味わいが、チリコンカンの辛さを引き立て、口の中で奇跡の化学反応を起こすのです。
そのお店の調理場は地下にあり 、1階がお客さんが集うのホールになっていてそこでは飲み物は飲み物のオーダーをこなすような場所になっている職場でした。
そして調理したものは エレベーターで 料理 専用のエレベーターで上に 1階に上げるという
そういうシステムになっていました。
そこの料理長は井上シェフと言って、大のビール好きで、お店が閉店間際になってきますと エレベーターのインターホンに向かって、
「もしもし 井上ですゥーーー!!」というのが 合言葉になっておりまして、その言葉を合図にビールがジョッキでゴロゴロ降りてくるという暗黙のシステムになっておりました。
今では学生時代の時効の話ですが 皆と一緒にビールを飲みながら 盛り上がっていたという話ですが
昭和の時代。
あれも良い時代だったのでしょうか。
そんな思い出とともに、私にとってチリコンカンは特別な料理であります。
チリコンカンとチリビーンズは同じもの?決定的な違いを深掘り
長年、大好物だったチリコンカンですが、ふと疑問に思うことがありました。「あれって、チリビーンズのことなのでしょうか?」
という素朴な疑問です。多くの人が同じように感じているかもしれません。
実は、チリコンカンは一般的にチリビーンズを指すことが多いようです。
チリコンカンは、メキシコ料理の一種で、主に赤いトマトベースのソースに豆類(通常はレッドキドニービーンズやピントビーンズ)と挽き肉を使って作られます。
他にも玉ねぎやトウガラシ、スパイス類などが加えられ、濃厚でスパイシーな味わいが特徴です。
しかし、厳密に言うと、両者には決定的な違いがあります。この違いを知ることで、それぞれの料理の魅力をより深く理解できるのです。
—肉の有無:チリコンカンの核心
チリコンカンとチリビーンズの最も大きな違いは、肉の有無です。
- チリコンカン:通常、牛肉や豚肉などの挽き肉を含んでいます。肉の旨みが加わることで、より濃厚でコクのある味わいになります。
- チリビーンズ:主に豆だけで構成されています。ベジタリアンやヴィーガンの方でも安心して楽しむことができる点が特徴です。
この肉の有無が、両者の味や風味に大きな差を生み出しているのです。
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ソースの濃度と種類、そしてスパイスの違い
次に、ソースとスパイスの使い方にも違いが見られます。
- チリコンカンのソースは、一般的にトマトベースで濃厚な味わいを持ちます。クミンやオレガノといったスパイスが豊富に使われ、より複雑でスパイシーな風味が特徴です。
- チリビーンズのソースは、トマトベースであることもありますが、より薄く、豆の風味が主張されることが多いです。比較的マイルドで、スパイスの使用量が少ない傾向にあります。
このソースとスパイスの差が、食感や風味の印象を大きく変えるのです。
—チリコンカンとチリビーンズの歴史と起源を紐解く
チリコンカンとチリビーンズは、名前こそ似ていますが、その起源は異なります。
チリコンカンは、メキシコと深い関係があり、メキシコ料理の一種として広く知られています。
テキサス州の料理「チリ・コン・カルネ(Chili con carne)」から派生したとも言われており、アメリカ南部の歴史とも深く結びついています。
一方で、チリビーンズは、チリコンカンとは直接の関係はありません。メキシコやテキサス州など、
中南米やアメリカ南部で一般的な豆料理が、スペインの植民地時代に持ち込まれた豆料理の影響を受けて発展したものです。
料理名に「チリ」が含まれているのは、どちらも唐辛子(チリ)を使うためですが、それぞれの背景や歴史は異なるのです。
特定の地域に関連づけられる料理名が、海を渡って異なる国や文化にも広まることはありますが、その経緯はさまざまで、非常に興味深いものがあります。
美味しいチリビーンズの作り方:レッドキドニービーンズが鍵
ここまでチリコンカンとチリビーンズの違いについて触れてきましたが、ここからは、ご家庭で簡単に作れる本格的なチリビーンズのレシピをご紹介します。
肉を含まないシンプルなチリビーンズは、素材の味が際立ち、ヘルシーで美味しく、アレンジもしやすいです。
使用する豆は、レッドキドニービーンズがおすすめです。ふっくらとした食感とホクホクとした味わいが特徴で、チリビーンズに深いコクを与えてくれます。
—【材料】
- レッドキドニービーンズ(水煮)…1缶
- 玉ねぎ…1個
- にんにく…1片
- カットトマト缶…1缶
- チリパウダー…大さじ1
- クミンパウダー…小さじ1/2
- オレガノ(乾燥)…小さじ1/2
- 塩…小さじ1
- オリーブオイル…大さじ1
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【作り方】
- 玉ねぎとにんにくはみじん切りにします。
- 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎとにんにくを炒めます。玉ねぎがしんなりしたら、チリパウダー、クミンパウダー、オレガノを加えて香りが立つまで炒めます。
- カットトマト缶と塩、水煮のレッドキドニービーンズを加え、弱火で20分ほど煮込みます。
- 味がなじんだら火を止め、器に盛ります。お好みでパクチーやサワークリームを添えても美味しくいただけます。
このレシピで作るチリビーンズは、パンやライスはもちろん、トルティーヤチップスにつけても最高です。また、タコライスの具材としても活用でき、食卓を豊かに彩ってくれることでしょう。
手軽に作れるのに本格的な味わいが楽しめるので、ぜひ一度試してみてください。特に、レッドキドニービーンズは、缶詰を使えば下準備の手間が省けてとても便利です。
—チリコンカンとチリビーンズをより楽しむためのアイデア
どちらの料理も、様々な食材と組み合わせることで楽しみ方が広がります。
- トルティーヤチップス:パリパリとした食感とスパイシーなソースが絶妙にマッチします。
- チーズ:溶かしたチーズをかけると、辛さがまろやかになり、コクが深まります。
- アボカド:クリーミーなアボカドは、辛さを和らげるのに最適です。
- サワークリーム:酸味のあるサワークリームは、味のアクセントになります。
- ライス:熱々のご飯にかけると、ボリューム満点の一皿になります。
- パン:パンにのせて、朝食や軽食としても楽しめます。
このように、チリコンカンとチリビーンズは、様々な食材と組み合わせることで、毎回新しい発見と美味しさをもたらしてくれる、まさに魔法のような料理です。
もし、本格的なチリコンカンやチリビーンズを作ってみたいと思った方は、レッドキドニービーンズを試してみてはいかがでしょうか。
ネット通販でも手軽に購入できますし、スーパーの豆売り場でも見つけることができます。評価も高く、多くの人に愛されている商品です。
by グルヤマ

材料(4人分)
合びき肉 / 200g
キドニービーンズ(金時豆の水煮缶) / 1缶(豆200g)
玉ねぎ / 1個
にんにく / 1片
ホールトマト缶 / 1缶(400g)
水 / 100cc
スープの素 / 1個
トマトケチャップ / 大さじ2
ウスターソース / 大さじ1
砂糖、しょうゆ / 各小さじ1
チリパウダー / 大さじ1/2~1
クミンパウダー(あれば) / 大さじ1/2
ベイリーフ(あれば) / 1枚
塩、こしょう / 適宜
サラダ油 / 大さじ1
レシピを考えた人のコメント
トルティーヤの他に、パンやライスにも合うので多めに作っておくととっても重宝します。スパイスの量を加減すればお子様も美味しく食べられますよ♪
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