パイ料理のあの『パイ生地』って失敗からうまれたって思ってるんですよ。

パイ生地は失敗から生まれた?
その奥深い歴史と魅力に迫る
家庭のキッチンで初めてオーブンに挑んだ日から、私のパイ生地作りは始まりました。
あの、口の中でハラハラとほどけるような、繊細で香ばしいパイ生地。ミートパイやアップルパイなど、様々なパイ料理の主役となるその食感は、本当に素晴らしいものですよね。
個人的な想像ですが、あの不思議な生地は、きっと料理の失敗から生まれたのではないかと思っています。
何かを焼こうとしたら、偶然にもこんなにユニークな層になってしまった、そんな奇跡的な偶然が、この素晴らしい生地を生み出したのではないか、と。
初めてのオーブン料理と、ミートパイとの出会い
私の家庭では、普段からフライパンを使った料理がほとんどでした。そのため、オーブン料理をすることは、私にとって全くの未知の世界だったのです。
特に、パイ生地 失敗の不安は大きく、初めての挑戦はミートパイでしたが、最初は戸惑いの連続でした。
家庭用のオーブンと、テレビで見るような飲食店の本格的なオーブンとでは、火力も性能もまったく違います。
少し油断するとすぐに焦げてしまい、理想通りに焼きあがらないことも少なくありませんでした。
パン生地をこねて、麺棒で薄く伸ばす作業は楽しかったのですが、中身のミートソースを手際よく作らないと、生地が湿ってしまったり、焼きムラができたりしてしまいます。
この経験を通して、料理における「手際の良さ」の大切さを実感することができました。
たくさんの失敗を経験しながらも、なんとか焼きあがったミートパイは、熱々で格別な味でした。
パイ生地ごと中身をすくって食べたり、ご飯にのせて食べたりと、様々なアレンジを試すのも楽しいものです。
手間はかかりますが、自分の手で焼き上げたパイ料理を味わう喜びは、何物にも代えがたい経験でした。
パイ生地の歴史に触れて、その奥深さを知る
さて、私の個人的な思い入れが強いパイ生地ですが、改めてその歴史を調べてみると、やはり興味深いエピソードがたくさんありました。
現代のパイ生地の原型となるものが確立されたのは、中世ヨーロッパのことです。
この時代、パイ生地は食材を包む「器」としての役割が主で、固く分厚い生地が使われていました。
まるで「食べられる入れ物」のようだったと言われています。
フイユタージュは偶然の産物?
そして、現代のサクサクした層状の生地、フランス語で「フイユタージュ」と呼ばれる生地が誕生します。
その起源には、有名なエピソードがあります。17世紀にフランスの画家クロード・ロラン(本名:クロード・ジュレ)が、実は優れた菓子職人だったという説です。
彼の父が病気だったため、体にいい食事をと思いバターをたくさん使った生地で料理を作ろうとしました。
しかし、バターを生地に混ぜ込むことがうまくできず、何度も折りたたんで焼いたところ、
偶然にもバターの層が生地を押し上げ、まるで葉っぱ(フイユ)のように何層にも重なる、軽やかで新しい生地が生まれたというのです。
この偶然のパイ生地 失敗から生まれたとされる「フイユタージュ」は、その後、フランスの料理界で重要な位置を占めるようになり、
甘いデザートから肉を包んだサヴォリーパイまで、幅広いパイ料理に応用されるようになりました。
このように、パイ生地は、料理人の独創性と、時には偶然の発見が重なって進化してきた、まさに奇跡の食材と言えるでしょう。
パイ生地とフィロ生地、その違いとは
パイ生地と似たものに、油を塗り重ねて作るフィロ生地があります。同じく層状の生地ですが、その作り方や食感は全く異なります。
パイ生地は、小麦粉、水、塩、そしてバターを混ぜ、生地を何度も折りたたんでバターを何層にも重ねることで、
焼いたときにバターの水分が蒸発して生地を膨らませ、サクサクとした食感を生み出します。
一方、フィロ生地は小麦粉と水が主材料で、生地を紙のように薄く伸ばし、その間に油や溶かしたバターを塗りながら重ねていきます。
この方法で作られた生地は、薄くてパリッとした食感になります。それぞれの生地に、異なる歴史と調理法が存在することは、本当に興味深いですね。
もう「失敗」しない! 理想のパイ作りをサポートする一冊
パイ作りの歴史を知り、改めてその奥深さに感動した私ですが、やはりあの美味しさを自宅でも気軽に楽しみたいものです。
以前はパイ生地 失敗が怖くて躊躇してしまうこともありましたが、最近では、その手間を減らすための工夫が詰まった素晴らしいレシピ本を見つけました。
本当はラクなパイ作り
「本当はラクなパイ作り 忙しい人こそうまくいく たどり着いたレシピは「作りおき」と「分割仕込み」」という本です。
この本は、料理研究家である空閑 晴美さんが提案されているレシピで、そのユニークな発想が多くの人に支持されています。
非常に評価が高く、私も実際に試してみましたが、本当に画期的な方法で、これまでのパイ作りのイメージがガラリと変わりました。
特に、「作りおき」や「分割仕込み」といった手法は、忙しい人でも気軽にパイ作りに挑戦できる工夫が凝らされており、パイ生地作りがぐっと身近なものになります。
パイ作りに挫折してしまった方や、これから初めて挑戦してみたいという方にも、心からおすすめしたい一冊です。
パイは私たちの食卓に寄り添い続ける
古代から現代に至るまで、パイ生地は時代と共に進化し、人々の食文化に深く根ざしてきました。
失敗から生まれたかもしれないエピソードや、料理人の工夫が詰まったその歴史を知ることで、いつものパイ料理が、さらに味わい深いものに感じられます。
さあ、あなたもこの機会に、パイ料理の奥深い世界に足を踏み入れてみませんか。
自宅で焼き上げた熱々のパイ生地を味わう喜びは、日々の生活を彩る、ささやかながらも大切な時間となることでしょう。
by MOCHANADA

材料(4人分)
◎小麦粉 / 200g
◎バター / 130g
◎冷水 / 70cc
☆牛挽肉 / 300g
☆玉ねぎ、にんじん、ピーマン、トマト / 各1つずつ
☆にんにく / 2かけ
☆マッシュルーム(きのこでもOK) / 2.3個
☆アスパラガス / 3本
☆塩、こしょう / 少々
♪パン粉 / 1カップ
♪チーズ / 30-50g
♪ケチャップ / 1/3カップ
♪ウスターソース / 小さじ1
♪バジル、オレガノなどのスパイス / 少々
溶き卵(照り用) / 1個
レシピを考えた人のコメント
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