ブルターニュ産オマールとカナダ産オマールの違いを探ってみる。あしたはどっちだ!
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ブルターニュ産の活オマールとアメリケーヌソースの世界
食卓を彩る特別な時間となりました。
まだ学生だった頃、あるフランス語の単語に出会いました。それは「パナシェ」。その響きが、私には何とも甘美で、どこかアートのように繊細な響きに聞こえました。
勝手に「フランボワーズのパナシェ」といった、食べるのがもったいないほど美しいデザートを想像しては、胸をときめかせておりました。
まさかそれが、後に全く違う意味を持つと知るとは、その時は夢にも思っていなかったのです。
時を経て、フランス語を本格的に学ぶようになり、その単語の本当の意味を知りました。
「パナシェ」は「混ぜ合わせる」「盛り合わせる」といった、とても実用的な意味を持つ言葉でした。
大きなお皿に様々な食材を美しく取り合わせたお料理も、まさに「パナシェ」なのだと知った時、あの日の甘い勘違いが微笑ましく思い出されました。
間違ったまま知ったかぶりしなくて本当に良かったです。人生において、こうして知識が深まる瞬間は、まるで新たな世界が開けるような喜びがあります。
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大好物のアメリケーヌソースが紡ぐ物語
そして、もうひとつ、私の料理の歴史に欠かせない存在があります。
それは、深く鮮やかな赤色が食欲をそそる「アメリケーヌソース」です。このソースは、手間暇かけて作られる特別な存在です。
エビやカニの殻をじっくりと炒め、丁寧に香りを引き出し、野菜と共に煮詰めて濾す。
その工程を知るたびに、このソースの奥深さに感銘を受けてしまいます。
アメリケーヌソースの最大の魅力は、その濃厚な旨味と鮮やかな色合いにあります。
甲殻類の旨味が凝縮されており、一口食べれば、まるで海の底を旅しているかのような、豊かな風味に包まれます。
このソースさえあれば、あとは新鮮な魚介類を程よく焼き上げるだけで、驚くほど豪華な一品が完成してしまうのです。
特別な日の食卓を彩るのに、これほど頼もしい存在はありません。
ご家庭でこのソースをゼロから作るのは大変な作業ですが、もしすでに完成された美味しいアメリケーヌソースがあるなら、それはもう、魔法の杖を手に入れたも同然です。
新鮮なオマールを茹でたり、軽くソテーしたりするだけで、あっという間にレストランのような味わいが楽しめるのです。
この手軽さで、大切な人をもてなすことができるのは、料理をする者にとって最高の喜びだと感じています。
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主役を張る『活オマール フランスブルターニュ産』の魅力
今回、このアメリケーヌソースと共に、食卓の主役を飾ってくれたのが、活オマール フランスブルターニュ産でした。
ブルターニュは、フランス北西部に位置する、荒々しい大西洋の海岸線を持つ地域です。
その冷たく、厳しい海で育つオマールは、身がしっかりと締まり、甘みが凝縮されています。
特にハサミの部分は、身がぎっしりと詰まっていて、食べ応えがあります。
この地域のオマールは「ブルターニュブルー」と呼ばれる美しい青緑色の甲羅を持つことでも知られており、その見た目だけでも特別な存在感を放っています。
活オマール フランスブルターニュ産 (蔵)約600~650g
![]() 活オマール フランスブルターニュ産 (蔵)約600?650g 不定貫Kgあたり13,500円(… |
一方で、世界的に流通量が多いのは、カナダ産オマールです。オマール カナダは、身が柔らかく、火を通すとさらにふっくらとした食感になります。
価格も比較的手頃で、手に入りやすいのが魅力です。では、オマール フランス カナダ 違いはどこにあるのでしょうか。
オマール フランスとカナダ、その違いとは
まず、生息する環境が大きく異なります。フランス・ブルターニュのオマールは、冷たく荒々しい海で岩場の間に身を潜めて育つため、身が引き締まり、濃厚な旨味が特徴です。
一方、カナダのオマールは、大西洋北部の広大な海で育ち、その環境から比較的柔らかく、軽やかな味わいを楽しむことができます。
色合いにも違いがあり、ブルターニュのオマールが青みが強いのに対し、カナダのオマールはより褐色に近い色合いをしています。
料理に使う際の選び方としては、濃厚なソースで絡めるような料理には、身の旨味が強いブルターニュ産がよく合います。
一方、オマール本来の繊細な風味を楽しみたいシンプルな蒸し料理や、身の柔らかさを活かしたいサンドイッチなどの食べ合わせにカナダ産が向いていると言えるでしょうか。
どちらが良い、というわけではなく、どのような料理に仕上げたいかで選ぶのが賢明です。
また、活オマールを扱う際には、まるで生き物と向き合うような、独特の緊張感があります。
以前、大型の海老を自宅で調理した時のことを思い出します。大きな海老を目の前にして、少しだけ怯んでしまったことがあります。
でも、いざ調理に取り掛かると、その堂々たる姿を美しく仕上げたいという気持ちが勝り、まるで職人のように真剣になっていました。
その時の高揚感は、今でも忘れられません。
今回使用した活オマール フランスブルターニュ産も、そんな特別な体験をさせてくれる、まさに至高の食材でした。
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料理とアートの境界線
そして、ついに迎える盛り付けの瞬間です。お料理は、作っている時ももちろん楽しいのですが、実は盛り付けをする時の方が、より一層緊張するものです。
理想は、お皿をキャンバスに見立てて、まるで絵を描くように美しく盛り付けることです。
しかし、気合を入れすぎると、かえってバランスを崩してしまい、失敗することもしばしばです。でも、今回は心配ありませんでした。
主役の活オマールの鮮やかな赤色と、濃厚なアメリケーヌソースの華やかな赤色が、お皿の上で互いに引き立て合い、それだけで素晴らしいアートを完成させてくれるからです。
複雑な飾り付けをしなくても、このふたつが並んだだけで、食卓は一気に華やかになります。
まさに「パナシェ」という言葉が示すように、素晴らしい食材とソースが織りなす、完璧な「盛り合わせ」でした。
もし、ご自宅で特別な記念日やおもてなしを考えている方がいらっしゃいましたら、ぜひこの『活オマール フランスブルターニュ産』をお試しいただきたいです。
口コミの評価も非常に高く、多くの食通の方々から愛されている商品です。
手間暇かかるアメリケーヌソースも、既製品の質の良いものを選べば、驚くほど簡単に、そして豪華な一皿が完成します。
プロ顔負けの料理を、ご自身の食卓で再現する喜びを、ぜひ体験してみてください。
私にとって、料理とはただ空腹を満たすものではなく、新しい発見と感動を与えてくれる、小さな冒険のようなものです。
今回のブルターニュ産活オマールとアメリケーヌソースの一皿も、そんな素晴らしい思い出をまた一つ、心の中に刻んでくれました。
材料(2人分)
■パナシェ /
海老(生、頭と殻のついたもの)◆→コツへ / 8尾
鯛 / 4切れ位
イカ、ホタテなどお好みの具材 / 2~4切れ位
ブロッコリー、ほうれん草 / 2~4切れ位
塩 / 少々
■アメリケーヌソース /
海老の頭、殻 / 8尾分(約150g)
鯛のアラ / 1尾分(約300g)
塩 / 少々
※たまねぎ / 1/2個(100g)
※にんじん / 1/2本(100g)
※セロリ / 1本(100g)
バター / 20g
ブランデー(白ワインでも) / 30cc
水 / 1L
トマト缶 / 1/2缶
生クリーム / 45cc
レシピを考えた人のコメント
魚介をいろいろ取り合わせた、という意味のフランス料理、それがパナシェです。作っている最中から幸せな香り♪ごちそうです!