キッチンエイドKSM150がある暮らし。

バター香るリッチ食パンが教えてくれた「道具選び」の正解

「パン作りは、格闘だと思っていた。」

かつて、ベタつく生地と向き合い、額に汗して捏ね台に立ち続けていました。

特にバターを贅沢に配合した「リッチな食パン」ともなれば、その難易度は跳ね上がります。

しかし、我が家にキッチンエイド(Kitchen Aid)スタンドミキサー KSM150がやってきた日から、その景色は一変しました。

今回は、ネット上のカタログスペックだけでは分からない、10年使い込んでも色褪せないKSM150の魅力と、

「絶対に失敗しないバター香るリッチ食パン」の黄金レシピを、私の愛を込めてお届けします。




1. なぜ「手捏ね」や「HB」ではなく、キッチンエイドKSM150なのか?

パン作り愛好家が最後に辿り着くのがスタンドミキサーですが、中でもKSM150は世界中のプロやハイアマチュアに愛される「定番中の定番」です。

なぜ、高価な投資をしてまでこれを選ぶべきなのか。その理由は、単なる「時短」以上の価値にあります。


圧倒的な「プラネタリー攪拌」の魔法

キッチンエイドの最大の特徴は、ビーターがボウルの内側を逆方向に回転しながら回る「プラネタリー攪拌(惑星軌道のような回転)」にあります。

これにより、ボウルの隅々まで均一に力が加わり、手捏ねでは不可能なレベルでグルテンを細かく、強く引き出してくれます。





325Wのパワーが解き放つ「高油脂生地」のポテンシャル

今回ご紹介する「バター香るリッチ食パン」のように、油脂分が多い生地は非常に重く、安価なミキサーではモーターが悲鳴を上げます。

しかし、KSM150は325ワットの静かで力強いトルクで、涼しい顔をして捏ね上げます。

この「余裕」こそが、パンのキメの細かさと、口どけの良さに直結するのです。


2. 【保存版】キッチンエイドで焼く「バター香る至福のリッチ食パン」レシピ

キッチンエイド4.8Lボウルの容量を最大限に活かし、粉の風味とバターの芳醇さを引き出すレシピです。


材料(1.5斤用:内寸 190×90×90mm程度の型)

  • 強力粉(春よ恋などタンパク質多めが推奨): 350g
  • 砂糖(きび砂糖だとコクが出ます): 35g
  • 塩(ゲランドの塩など): 5g
  • 無塩バター(必ず室温に戻しておく): 50g(後入れ用)
  • 牛乳(30℃程度に温める): 240ml
  • インスタントドライイースト: 5g


工程とキッチンエイドの速度管理

  1. ボウルに材料を投入: バター以外の材料を4.8Lボウルに入れ、ドゥフックをセットします。
  2. 低速で混ぜる(速度1か2): 粉っぽさがなくなるまで約2分。ここでしっかり水分を粉に吸わせます。
  3. 中速で捏ねる(速度4): ここからがキッチンエイドの本領発揮。約8分間、生地がボウルから剥がれ、フックに巻き付くようになるまで回します。
  4. バターを投入: 室温で柔らかくしたバターを加え、さらに速度4で5?7分。生地に光沢が出て、薄い膜が張る(グルテンチェック)まで。
  5. 一次発酵: ボウルの中でそのまま35℃で約60分、2倍の大きさになるまで。
  6. 成形・二次発酵: ガス抜き後、3分割してベンチタイム15分。型に入れ、型の8分目まで膨らむまで二次発酵。
  7. 焼成: 180℃に予熱したオーブンで約25?30分。







3. 10年使って分かった、KSM150の「メリット」と「愛すべき弱点」

よく語られる表面的な情報ではなく、実際にキッチンに鎮座させて分かった真実を。


メリット:拡張性が「料理の幅」を無限にする

KSM150の前面にあるキャップを外すと、そこは拡張ポートになっています。別売りのアタッチメントを付ければ、パスタメーカー、ミートグラインダー、ベジタブルスライサーに早変わり。

一台で「何役もこなす」というのは、ミニマリズムを追求する現代のキッチンにおいて大きな正義です。


デメリット:その「重さ」こそが信頼の証

「重くて移動が大変」という声もありますが、パン生地を力強く捏ねる際、本体が軽いと振動で作業台から落ちそうになります。

KSM150の約11kgという重量は、安定して安全に捏ね上げるための「必須条件」なのです。

一度場所を決めたら、そこがあなたの家の「小さなベーカリー」になります。


4. 失敗しないための「プロの小技」:温度管理が全て

キッチンエイドを使う際、初心者が陥りやすいのが「摩擦熱」です。

強力なモーターで捏ねるため、生地の温度が上がりすぎてイーストがダレてしまうことがあります。


プロのアドバイス: 夏場は仕込み水を氷水にするか、ボウルの周りに保冷剤を当てる工夫をしてください。

生地温度を26?28℃に保つことが、翌日もしっとりしたパンを焼く最大の秘訣です。




5. 結論:キッチンエイドKSM150は「パン作りから人生を豊かにする投資」である

確かに、KSM150は決して安い買い物ではありません。

しかし、週末に家中に広がる焼きたてパンの香り、子供たちが喜んで頬張る姿、そして何より「自分の手でプロ級のものが作れる」という自信。これらはプライスレスです。

次の一歩として: まずはお気に入りのカラー(私は清潔感のあるホワイト派です!)を選んで、キッチンに置いた自分を想像してみてください。

その瞬間から、あなたの料理体験は新しいステージへと進み始めます。






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